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コロナホテル療養生活最終日 〜バブをおしりで溶かした話も添えて〜


いよいよ9日間のホテル療養が今日で終わりとなりました。最後の記録です。


6:50    おはようございます。今日は脱獄の日。思えば濃厚接触者やと言われて部屋にこもったあの日から15日間、一度も化粧をしていない。久しぶりに顔に下地を塗り、眉毛を描き、アイシャドウを塗り、アイラインを引き、ほっぺをピンクにした。ニット帽をかぶるので髪の毛は下の方で結んだ。出る準備は万端。


7:30    最後の朝食。放送と同時に取りに行くと、同じように髪の毛をちゃんと結んだ人、ちゃんとした服を着てる人がチラホラ。多分今日出る人たち。同志。その人たちもなんかこっちを見ている気がして、「最後ですね...」という気持ちたっぷりの優しい顔で見返してみたら、誰一人こっち見てなかった。

パン。いつもみたいに「うわああああああパンやああああやったーーー」とはならない。それよりも寂しさが勝っているからである。そういえば毎朝1日分のビタミンを摂っていたな。伊藤園、さんきゅ。


8:15   片付けをはじめる。


8:30   記念撮影大会を始める。

ホテルのトイレとツーショットを撮るなど正気の沙汰ではない。一人とは思えないテンションで布団に座ってご機嫌。4か所で写真をたくさん撮った。ありがとうmy room。my home。


8:45   暇すぎる。マリオストーリーをはじめる。だいぶ進んだ。

10:13   受付から電話。脱獄の合図。外に出て部屋番号の写真だけ撮って、1階へ。枕カバー、シーツ、布団カバー、タオル類は全て処分。パルスオキシメーターとカードキーを返す。名前の書かれた封筒(宿泊の証明書の受け取り方が入っている)を受け取り、「お疲れ様でした。」と言われる。

さあ、シャバへ。
どんな気分やろう。
9日ぶりの太陽。
久しぶりの外の空気。
私はどんな気持ちを抱くんだろう。







あ、あんまり新鮮味、ないな。

人間、10日くらい室内に籠ったくらいでは、外に感動しないことが分かった。

駅まで10分くらい歩く。旦那が迎えにきてくれていて、「おかえりー」と。スーツケースをスッと受け取ってくれた。

いやーでも、結婚して3年半。そういえばこんなに離れたこと、なかったな。


うん。でも新鮮味、全然ないな。

旦那の方はワクワクした様子で、「久しぶりの外どう???」と聞いてくれる。「うん、意外と、普通やった。」と可愛げのない返事をする。でも来てくれてありがとう。ひげがのびているね。





ここからは、一度家に荷物を置きに帰ってから、職場の仲間へごめんねお菓子を買いに出る。旦那も濃厚接触者として自宅待機を余儀なくされていたから、二人分。そんなんいいのに、と言われることは分かっている。これは、気持ちだから、いいのです。出所して一番に食べたかったのは、うどんだったから、うどんを食べた。私はまだ出たてほやほやだから、菌を持ってるかもしれないなとドキドキしながら行動した。

ごめんねお菓子をたくさん買い、「百貨店でこんなに買うなんて大人やな」とゲヘゲヘ笑いながら買い物を済ませ、帰宅。

片付けやら何やらを済ませ、2500円オフクーポンを使ってUberEatsでお寿司を頼み、美味しく食べた。旦那が頼んでくれたんやけど、勝手に唐揚げも頼んでた。全然いいねんけど。全然いいねんけど、唐揚げ頼んでた。




お腹もいっぱいになったので早くお風呂に入ることにした。そういえば、ホテルにいる時に旦那に泡風呂の話をしていたら「今日俺もバブ入れようかな。あ、バブ、おしりの下に敷いたことある?昔よくやっててさ。」という話になったのを思い出した。ちなみに私は未経験者。

私「なあ、こないだおしりにバブ敷いたん?」
夫『いや、やってないな』
私「...私、今日やろうかな」
夫『いいやん』


バブ尻決行。

お尻荒れるかな?と不安になりながら、ラベンダーのバブを持ってお風呂へ。そっとお尻の下へ敷く。序盤はとてもこしょばい。お尻の下から泡がたくさん出る。何やこれ。途中は慣れてきたもので、特に面白味もない。何やこれ。左尻から右尻に移動させてみる。バブは変わらず元気に発泡している。ちょっとお尻が痒い気がしてポリッと掻いた瞬間、一度バブが逃げ出して浮いてきたけれど、逃さず捉えて再び尻に敷く。

結果、お尻が赤くなったりすることもなく、無事バブ尻を成功させました。面白くないのでもう二度としません。


その後は、友だちとFortniteを日付が変わるまで楽しみ、最高でした。


これにてコロナ療養日記はおしまい。


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