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その工夫は新たな魅力を付け加えて

11月20日の記念日【いい乾物の日】
日本かんぶつ協会によって2010年に制定されました。由来は、干物の「干」という字が、「十」「一」の文字からなっているからなのと、乾物の「乾」の字が、「十」「日」「十」「乞」からできていて、組み合わせると、「11月20日に(かんぶつを)乞う」と読むことが出来るという語呂合わせからきているそうです。

記念日想い馳せ帳でも時々話題にする、少年時代から大好きだったマンガ「美味しんぼ」の初期の頃の話の中で、中華街で販売している干しナマコや干しアワビといった食材が、生の時よりも干す工程を行うことでうま味や食感が味わい深いものになるからだという、そんな解説を山岡さんがしてくれていたのを思い出しました。

そういった干し貝柱や干しアワビと言った中華料理の高級食材に限らず、日本食の世界でも、出汁の基本になる、昆布・鰹節・いりこ・しいたけと言ったものは、すべて乾物です。

お寿司の海苔巻きで甘味のアクセントになってくれるかんぴょうや、秋の時期に仕込んで冬に楽しむ干し柿、切り干し大根なんて言うのも栄養があって滋味あふれる食材です。

また、冬の時期には魚の干物も、焼いて食べたくなることは多く、ときどき無性に食べたくなって買ってしまうのが、みりん干しです。

取れた食材を、干すというひと工夫をすることで、長期保存が出来たり、うま味をぐんとアップさせる知恵を発見した最初の人は、大発見のような気もしますが、

昔から親しまれて、健康面でも味の面でも一段と美味しくなるような工夫をされて作られる乾物は、

これからも私たちの食生活を支えてくれるでしょう。

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