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その記録の一つ一つが子孫への転ばぬ先の杖になる

11月5日の記念日【津波防災の日】
2011年3月11日の東日本大震災を受けて、同年6月に制定された「津波対策の推進に関する法律」で制定された記念日。この日になった理由は、1854年の11月5日に発生した安政南海地震からだそうです。この地震が南海トラフ巨大地震の一つと分析されていて、地震の後には紀伊半島や四国を大津波が襲ったとの記録がのこっていることからきているようです。

この地球という星が生き物のように脈々とその地殻を動かしている限り世界中で地震は起こるし、陸地の二倍以上ある海が津波となって襲い掛かってくることも起こりえます。

特に私たちの住む日本列島は、その地殻の境目にできた島の国。これまでの歴史の中でも、大きな地震や津波はたびたび起こっており、

その時その時に生きた人たちが、子孫が同じ天災被害にあわないようにとの教訓が様々な形で残っています。

いかんせん、それらは、しっかりと伝えられていくものもあれば、そうでないものもあり、

この記念日ができるきっかけとなった東日本大震災の時にも、亡くなった方の多くは津波によるものでした。

しかし、震災後には、数百年前から語り継がれている伝承の通りに、大津波はやってきて、

史跡として残っていた石碑を目印に高台に上がったのでほとんどの人が命を落とさずに済んだという話や、

津波の被害に遭った昔の記録から、住宅街を高い場所に作るように計画をしてきた町もあったという話も耳にしました。

何百年、千年前に生きていた私たちの先祖が、当時の災害による被害を子孫に伝えようと残してくれたそれらの記録や史跡は、

今を生きる私たちにとっても、必要なものであり、また次の世代に受け継いでいかねばならぬものなのだと感じます。

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