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2023年7月9日

もう、夜かと思うほどの真っ暗な雲が、

西から近付いてきたお昼すぎ、

うなされて目が覚めて、でも喉はだいぶ調子が良くなって、

まず見たのは、ウェザーニュースだった。

5分天気と雨雲レーダーで、あと何分後に降り出すのかを確認すると、

後20分は大丈夫。だけどその後は夜まで雨と出ていた。

これは今しかない。

薬を飲むにも何かを食べにゃとばかりに、自転車を走らせスーパーへ

即断即決で、とりあえず今日の分の食品を買い込み、

急いで家に戻る。

片道1分もかからない道なのに、黒い雲は禍々しく暗く、

どんどん空を黒に塗りつぶしていく。

「もうちょっと待ってー。」

と、雨雲に話しかけちゃうのは、すっかり染みついた雨男の習性で。

自転車に鍵をかけ、小走りに玄関の扉まで来た時に、

さー・・・・ざーっ!

バケツをひっくり返したような雨が落ちてきた。

「ありがとう。たすかった。」

にっこりと空に微笑みかけると、

真っ黒な雲はごろごろと雷音で、

返事をしてくれたみたいだった。

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