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時代を経ても、彼らの駆け抜けた足跡は、憧憬の念をもって語り継がれる

3月13日の記念日【新選組の日】
新選組にゆかりのある東京都日野市のNPO法人・日野市観光協会さんによって制定された記念日。1863年の3月13日、当時壬生浪士組として集まっていた浪士たちの集団が、会津藩のお預かりとなることが決まり、新選組が誕生した日だとのこと。

新選組、幕末の人斬り集団として、明治維新後は、薩長による新政府から仇敵のように扱われてきていましたが、明治後も存命だった永倉新八さんの語り部活動などにより、その集団の実像が多くの国民に知られるようになり、その後、彼らは、時代の敗者となったものの、志をもって京に集った若者たちだったのだと認識されるようになりました。

坂本龍馬が大好きな僕にとっての歴史書は、司馬遼太郎先生の作品群ですが、「竜馬が行く」「翔ぶが如く」「坂の上の雲」など、維新の立役者、明治という時代を創った側の話と同様に好きなのが、「燃えよ剣」「新選組血風録」などの新選組が主役の物語です。維新の志士たちにとっては、会えば斬られる、とんでもない敵方ではありましたが、彼らがそもそもは同じ尊王の志をもっている若者たちだった事や、時代の目まぐるしい変遷についていけない武骨な不器用さ。そして一人一人の人間としての魅力に、どうしても敵として憎しという存在には映らないのが、新選組の魅力だと感じます。

現在でも新選組の作品は手にとってしまいますが、いつになってもどこかのメディアでは新選組を描いた物語が世に出続けていて、それだけ彼らの魅力は、多くの人を引き付けるのだと言う事なんだなと感じます。

暴風雨の様な激動の時代の中で、自らの志に懸命に生きた若者たち。その儚くも彼ららしい物語に、想い馳せてみたいですね。

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