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2023年7月5日

うだるような暑さは、校舎の中も外もいっぱいに手を広げていて、

額ににじんだ汗で髪の毛がおでこに付きながらの一日。

駅のホームで体が鉛を飲んだようにドスンと重く、

ぐったりしながら頭の中でつぶやいていたことは、

「とん万さん行くぞ、とん万さん行くぞ、かき氷食べるぞ、かき氷食べるぞ。」

という言葉だった。

最寄り駅について、下り坂を自転車で進む。

歓声に任せてノーペダルでとん万さんに到着。

前回いただいた宗像イチゴのかき氷は、最後のひとくちまで大満足の一品。

今日は「赤うまかき氷 宗像みかん」に決めた。

お馬さんの形のパイが、みかん色の山にぴとっと寄り添う姿が、

以前動画で見た引退競走馬がヨギボーでくつろぐ姿に重なり、

それだけで少し体が軽くなる。

ひとくち、またひとくち、スプーンですくって食べていくと、

とろッとろのみかんソースが、口内全体に広がり、一気に体の熱とうだるような重さを消していってくれる。

今日も気付けば空っぽの完食で、

お店を出ると、すっかり汗も引き、体も元のすがるさに。

やっぱりとん万さんの料理は、最高だなとつぶやきながら、

ゆっくりペダルをこぎ始めた。

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