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人を笑顔にできる人こそ、平和の使者ではないだろうか

4月16日の記念日【チャップリンデー】
1889年4月16日は、世界一の喜劇俳優であるチャールズ・チャップリンの誕生日です。このことから呼ばれるようになった今日の記念日。

チャップリンの映画に初めて出会ったのは中学生の頃だったと記憶しています。社会科の先生が授業中に話してくれたのが「モダン・タイムス」に出てくる工場制手工業のベルトコンベアの話で、面白そうだなと思って親にお願いしてレンタルビデオ屋さんで借りてもらって見たのが最初でした。お目当てのシーンを見て、白黒映画なのに、声も当ててないのに、コミカルな動きでお目当てのシーンでは大笑いしてしまいましたが、その話の切なさに最後は涙を持って行かれてしまったのを覚えています。

すこし大人になってガツンと衝撃を受けたのが、映画『独裁者』についてのエピソードを含めた作品鑑賞。当時国際世論がまだヒトラーを、独裁者とみていない風潮にあった中で、真っ向からその批判をテーマに作られたこの作品は、製作にいくつもの大きな壁が立ちはだかる中、私財をなげうって完成まで持って行ったチャップリンの信念と真実を見極める目は、今現在なお、多くの人の心に、本当にみんなが笑顔で生きていける世の中になっていくために必要なものは何なのか、政治を託された者たちの責任とは、あるべき姿とは。そういったものを全力で訴えかけているように感じます。

100年ひと昔となり、チャップリンの存在は、歴史の偉人の中に入りつつありますが、それでも尚、現存するメディアが、リマスターされ残され続ける彼の作品が伝えてくる思いは、私たちの世界の大事な遺産のように思うので、これからも私自身も、子ども達に語り継いでいく機会があるときには、話したり、見せたりしようと思います。

本当に世界中の人が笑顔になれるために、その生涯を喜劇役者として生き抜いたチャップリン氏の足跡には、多くの人の幸せな笑顔が刻み込まれているように思います。

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