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近代日本を支えた鉄鋼業は、この日から始まった

12月1日の記念日【鉄の記念日】
日本鉄鋼連盟によって、1958年に制定された記念日。日本近代製鉄の父と呼ばれる鉱山学者の大島高任が、日本で初めての洋式高炉による製鉄に成功したのが、1857年の12月1日のことだったそうです。製鉄の歴史が100年を超えて2世紀目に入ったことから、そのお祝いとして記念日にしたとのこと。

開国から明治維新、その殖産興業のなかで、生糸を中心に世界と取引していた軽工業が主体だった明治初期。ですがそれ以前に洋式高炉による製鉄をすでに成功させている技術者がいたというから、段階を踏んで重工業にシフトしていった流れも、実は歴史の台本通りだったのかもしれません。

製鉄と言われて頭に浮かぶのは、ジブリアニメの映画「もののけ姫」での多々良場のシーン。大型の吹子を、何人もの女性が夜通しで幾日も踏んで鉄を作る炉の高温を維持し続ける。その仕事の過酷さと、女性の力強い美しさに感動したのを思い出します。

もう一つは八幡製鉄所の風景。校外学習で都市高速を通るたびに見る「1901」の看板に、歴史の長さを思います。

時代は流れ、鉄鋼が主要産業から少しずつ遠のいていくような、歴史の流れを感じながら、

鉄により支えられた近代を振り返ってみるのによい日かもしれませんね。

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