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日本一高い場所の観測所

8月30日の記念日【富士山測候所記念日】
1895年の8月30日は、富士山頂剣ヶ峰に野中測候所が開設された日だそうです。

この測候所、大日本気象学会の野中至氏が資材を投じて建設したもので、

最初は、木造6坪の観測所でした。同年の10月より観測が始まり、

1923年に開設された気象庁の富士山観測所の前身となりました。

自動観測技術の向上とともに、観測方法も変わり、

2004年の10月1日には、最期の常駐職員が下山して、

それ以降は無人観測施設となります。

日本一高い山でおなじみの富士山は、今なお人気の登山スポットですが、

地表から約3700mの高度における気圧や気温などは、

別の気候帯といっていいほどに違います。

美しいシルエットとは裏腹な富士山の過酷な気候の様子を、

無人になっても淡々と正確に、観測し続けてくれる観測所は、

山の頂上から静かに私たちの暮らしを支え続けてくれています。


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