あれ、夢が叶ってると思った瞬間

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学生時代にアメリカを旅行しました。

一人で、実家にホームステイしていた子達の家や、
妹がホームステイしていた家にお邪魔させてもらったり、
アムトラックに乗ったり、グレイハウンドバスで移動したり、
タクシーに乗ったり、パトカーに乗ったり(!)、
貴重な経験をさせてもらいました。

そうだ。出発からしてトラブル続きで、到着してから宿を探す予定が深夜着になることになり、空港の出発ロビーで声をかけた人がお世話になるお家に私も一緒に泊めてもらえることになった、のもありがたい思い出。

そんな思い通りに行かなかった(でも楽しかった)旅のエピソードの一つに、
サンフランシスコのユースホステルに泊まれなかったことがあります。

人気の宿なので、予約がいっぱいで、泊まれない。
私と同じように困った、トラベラー数人。

そこへ声をかけた、確かドイツ人の青年。

「近くの宿に送ってあげようか?○ドルで」

交渉のあたりは記憶にないのですが、結局数名で彼のオススメの
別のユースホステルに送ってもらいました。

それが、ゴールデンゲートブリッジを渡った、ソーサリートにあるユースホステル。

断片的にしか記憶がなく、建物や室内も思い出せません。

夜、オーストラリアの青年と話した時に、「わ、本当にtodayをto dieって言うんだ(聞こえるんだ)」と思ったのは覚えています。

誰かに送ってもらったのか、バスで移動したのか、散歩したのか、
丘の上で、対岸のサンフランシスコを眺めて過ごしたのが強烈に記憶に残っています。

見下ろした手前に、サイクリングの青年が寝転んで休んでいました。

青年。
自転車。
丘。
緑。
海。
空。
ゴールデンゲートブリッジ。
アルカトラズ島。
サンフランシスコ。
気持ちのいい風。

それを眺める自分。

そこにいる自分。

幸福感でいっぱいになりました。

こんなところで暮らしたい。

こんなところで暮らせたら。

そう思いました。

そして、その頃は、そんなことは無理だと思い込んでいました。

あれから三十年。

最近お気に入りの場所の一つ、浜名湖サービスエリアの公園スペース。

桜が見事なので、三月末から四月にかけてはちょこちょこと観にいっていました。

仕事へ行く前に寄り道して、朝食を食べながら読書。
ふと顔を上げて、景色を眺めた時に、あれ?と。

ソーサリートの丘で感じたのと同じ幸福感。

海があって(汽水湖だけどw)、山があって、橋があって(そういえば)、
空と芝生と青と緑。

こんなところで暮らせたらいいなあ。

あれ?

こんなところで暮らせてる?

夢、叶ってる?

規模とか美しさとかその辺りは置いといて、
欲しかったものが得られていることに、気がつけました。
また、欲しかったものを得られていることに、気づいていなかったことにも。

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おまけにこちらは桜まで咲いて。

観光地に住むメリットですね。
ありがたいことです。

アメリカも、ソーサリートもいいし、
浜松も、浜名湖もいいよ。

浜名湖サービスエリアに寄られた際には、お立ち寄りをお勧めします^^
回し者じゃないし、個人的には空いてる方が快適だけど、いい場所だと思うから。

そんなことを思い出せたのも、児玉清さんの本を読んでいたからかもしれません。
海外ノベルについて、熱く熱く魅力を語るその文章に、アメリカをイメージさせられていたから。

叶っている夢は、他にもあります。言語化することで、改めて実感できたり、他の誰かが自分の夢を思い出すきっかけにもなったりするかも。
言語化していこうと思います。

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