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紅葉狩りの代わりにアルファの話などいかがでしょうか?

(アルファロメオの巻 その1)
真っ赤だなー、真っ赤だなー、ツターの葉っぱが真っ赤だなー、
 モミジの葉っぱも真っ赤だな。♪

 もうすぐ12月ですが、今年はまだ暖かい日が多いですね。

と思っていたら関西の紅葉はすでに見頃から落葉に移りつつあるそうじゃないですか。

今年も紅葉見に行けませんでした。⤵

私以外にもきっといらっしゃるであろう『しまったー、油断したー!』という方々に、せめてもの気持ちを込めて、今回は赤いものづくしでいってみたいと思います。

赤井・”マルチャン”・キッツーネ大尉は出てきません。)


赤いわ!

緑の中を颯爽と駆け抜ける赤いアルファ155

ネットで見つけた画像で、さわやかなイメージだったのでトップのバナーに拝借しております。

私の愛車

やはりアルファ155です。
社名がアルファロメオで車名がアルファ155なのでちとややこしい。

1996年12月に新車で購入して、まもなく満26年

走行距離はメーターではまだ6,1000kmですが、一時期は距離計が故障して動かなかった事もあるので正確な距離は定かではありません。

そして先日、先っちょの鼻の三角が!(アルファロメオの盾といいます)

こんなんなってしまいました!




耳じゃなかった!鼻、鼻! 赤いけどマギー審司じゃないし


これです!これです!

ぶつかったりしたわけではありませぬ。

なんのことはない、自分で塗装したのが劣化して剥がれただけです。

新車だと、この三角形の部品を交換するのでしょうが、さすがに車齢26歳!どうせ外装部品もないでしょうし、プラモデルの塗装技術を応用すれば着せ替え感覚で楽しめそうなので、今度はどんな色に塗りなおそうかと思案中です。

イタリア車の魅力!アルファ155の魅力!


イタリア車ってどうなんですか?故障が多いんじゃないの
と思われる方が多いのではないかと思います。

ひと様の車はわかりませんが、私の買ったこの車はこれまでちょっとした電気トラブルでエンジンがかからなくなったことはありますが、大きな故障はありません

エンジンがかからなくなるのは大きな故障ではないのか?と思われるかもしれませんが、大きな故障と言わなければ、大きな故障にはならないのです!

でも古くなると大変は大変で、車検の度に”故障には至っていないけど交換したほうが良いパーツ”というのが出てきて、
そのたびにディーラーさんにはパーツ探しから始めてもらい、2~3か月くらいかかって部品入手し、やっと車検実施という具合です。

これは別に最近になって急に困るようになってきたのではなく、15年くらい前から、『入手しにくいパーツがありますよ!』と宣言されちゃったわけですが、アルファロメオ神戸西のディーラーさんは職員さんの中にアルファ155に乗っている人が3人もいるらしく、当面見捨てられることはないだろうと安心してます。

アルファ155は、最新のアルファロメオに比べると至らぬ点もありますが、一部の人にとっては特別な思い入れがある車種です。

アルファ155をベースにした(本当は外見が似ているだけで中身は別物)
155V6TIが、1993年にドイツのDTM(ドイツツーリングカー選手権を意味するドイツ語の頭文字)というレースで優勝したので、そのハードなイメージがあるというわけです。

シビレます

アルファロメオづくしの漫画『クワドリフォリオ』では、主人公のヨツバが乗る車は、お父さんの形見のイル・モンストロ(イタリア語で怪物)こと、SZです。漫画を読んでいくと、次々といろいろなアルファロメオの車種が出てきます。がしかし、なかなか155が出ない!とヤキモキしていると、満を持して、ボスキャラとして155V6TIが登場!
そんな立ち位置の車といえばわかっていただけるでしょうか。

ヨツバちゃんとSZ君
とうとう御大のおでまし

ちなみにうちの娘が小学生の時(5~6年前です)のこの車の感想はというと。
革シートのにおいがいや。(ガーン、もう20年近くたっているのに?)
・音がうるさい。 (マフラー改造していませんよ。)
・外見は居酒屋の隅に座っているおじさんみたい。(どいういう意味?)

最後のは、渋いチョイワルおやじが、隅の席で一人お酒を飲んでいるイメージらしいです。
それいうなら居酒屋でなく、バーと言おう。小学生よ。

でも確かに、それ、わ~か~る~。特にライトですね。ライトは車の顔です。

最近の車はみんな、なんなら軽トラまでフロントライトのカバーガラスが正面からサイドまで回り込んだ立体的かつ釣り目でいかにもスポーティなんですが、この155は平面的かつちょっとたれ目なんですね。
それがちょっと威圧感があるというか、ちょっとこの人ヤバ目という雰囲気を醸し出しております。

うーん。自分の中にあるイメージで、アルファ155顔大使を探したのですが、いざ具現化しようとするとなかなか難しい! 

ちょっと無理がありますが、大使にはマトリックスのサイファーさんになっていただくことになりました。

パチパチパチパチ👏

その頃の娘の友達の男の子もマンションの駐車場に止めているこの車を見て、“普通の車のようだが、なにか違う”といったらしいです。うーん最近の小学生は違いがわかるぜ。

音がうるさいのは ll: 排気音ではなくて、エンジン音です。

自動車の騒音の主原因はエンジンでの爆発音ですが、音だって穴のあるところから外に出たいもの。

排気ガスを出す排気管から最も音が出やすいので、車の一番後ろにある排気管の出口までの間で音を吸収して、騒音を小さくするためにマフラーがあるわけですが、アルファ155のは排気音ではなくて、エンジン音。:ll(リピート記号)

すなわち運転席の前に鎮座しているV6エンジンそのものから伝わってくる音なのでどうしようもありません。そのエンジン音が4000rpm~5000rpmになると最高いイイ音なるんだ!という価値観の押し付けは(子供には)いたしません。

このV6エンジンは基本設計が1979年にアルファ6(セイ)に搭載されたもので設計者はショゼッペ・ブッソというのを何かで読んだ記憶があります。

シリンダヘッド回りにかなり特殊な構造を取り入れているアルミ製エンジンで、外見もカッコよいので気に入っています。ジョゼッペさんが、どこのどなたかは知りませんが、エンジンを設計した人の名前まで語り継がれるとはロマンがあると思いませんか

エンジンは快調そのもの

アルファ155に搭載されるエンジンですが、V6 2,500㏄のほかには 直列4気筒 2000㏄のラインアップがあります。選べるといえばそれくらいで、ミッションはオートマなしでマニュアルトランスミッションのみ、且つ左ハンドルのみという日本で売れなくてもいいんです仕様

期待通り、マニア以外にはあまり多くは売れていないようです。

エンジンの話に戻るとV6はアルファロメオ製、直4エンジンは途中でモデルチェンジしてフィアット製になったのですね。

実はアルファ155はアルファロメオ社を買収したフィアットの傘下で作られた初の小型セダン(先代のアルファ75は純アルファロメオ)。

基本的な車体はフィアットティーポと共通なんてのもあって人気イマイチだったのですが、このV6エンジンはアルファロメオの伝統を受け継ぐアルファ155の心臓なのです。(直4エンジン好きの方、スミマセン)

でもフィアットが悪いわけではないのですよ

実際にフィアット傘下になって品質管理が良くなり、故障も全然少なくなったらしいし…

フィアットのイメージだってなかなかのものです。ルパン三世カリオストロの城でルパンが乗っていたあの小さい車(フィアット500)といえばご存じの人も多いと思います。

エンジンが500㏄だったので500。イタリア語ではチンクエチェント。小さいので愛称はコマネズミだったとか。


お父さんは右の絵のどかなコマネズミが好きだな。


現代ではフィアット500は500㏄じゃないけど、コマネズミのデザインを現代風にアレンジして、『昔の名前で出ています』。
輸入車の小型車としては結構な人気で、巷で走っているのをよく見かけます。

現代のコマネズミ
コマネズミよりこっちのほうが似てませんか?

 
これまで書き連ねたような、数値やスペックでは表せない魅力(欠点ではなく魅力を書き連ねたつもりですが、どうでしょうか?)がアルファ155にはあり、先ほどは『最新のアルファに比べると至らない点が多々ある』といいましがが、これは身内に対する謙遜みたいなもので、
あれー?アルファ155に欠点なんてあったっけ?という感じです。
 
とはいえこれに26年間乗り続けてきたことを、今思い返してみると、先ほど書いたの部品のことも含めてなかなか大変だったみたいです。

他人事?いやいや実際に大変なのですが、大変と思わせないところが罪な車

次回は、ごく個人的な内容になりますが、購入から今に至るまでの私とアルファ155の歴史を振り返ってみようかなと思っています。

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