モニモニ「推しを学ぶ」を推す話

 皆さんの推しは、何ですか? 誰ですか? 物ですか? アニメですか? 人ですか? はたまた……。
 推しは何?(だれ?)と聞かれたときに、ぱっと答えれるだけの熱量があるひとってどれくらいいるのだろう。
 ちなみにわたくしととんぽは、15年以上オタクであると自分を認識している。まだ推しという言葉の概念もなかった時代から、何かを好きでいること・その好きで人生を彩ってきたのは間違いない。だいたい何かを熱狂的に好きになって、その熱が収まるまで暴走して、少しほかのことに忙しくなったり時間がたって「私、あの頃の熱どうしちゃったんだろう?」としぼんで、また何かを好きになって熱を得る。そんなことを繰り返して人生の半分を過ごしている。けれど、私にも2年前娘が生まれたことで何かを好きでい続けることのエネルギーが足りなくなりしぼみ続けて、少し何かを好きになれるかも!という頃に息子が生まれて、今は生活を送ること以外にエネルギーを使える余力なんてない!毎日ギリギリだ!なんて日々を送ってしまっている。それもまた楽しいのだけど、「推し」に飢えているのは確か。

 そんな日々の中で、大好きな「Morning!Morning!」通称モニモニで8時45分頃からやっているコーナー「Yuichi's Eye」、日替わりでテーマが変わるが今回は木曜日の「推しを学ぶ」の話をしたい。
 パーソナリティーの猪飼雄一さんに、スタッフの梅子さん(ウメコさんなのか、うめ子さんなのか実はわかっていないけど便宜上梅子さんとする)が自分の推しを語るという6~7分くらいのコーナーだ。
 普段、モニモニを6時台だけ、7時台だけしか聞いていない・8時台は聞けていない方もいるかもしれないが、ぜひこのコーナーを聞いてみてほしい。「推しを語る」人間は、こうなのだと……その圧倒的熱量を感じてほしい。

 このコーナーはモニモニの前の番組「朝MORI」にも似たようなコーナーがあったと思う。多分月曜日のはず。私の記憶に残る最古の梅子さんは、A3!について語っていた。そのころまだしっかりとラジオを聞いていなかったため、梅子さんのことをラジオパーソナリティ修行中の方なのかなぁ、おしゃべりする機会がなくなっちゃったんだろうな、どこかでお話続けてるんだろうか? と、思っていたところにモニモニ木曜日の誰やねんチャートからの期間限定コーナーからの突然始まった「推しを学ぶ」。え! 梅子さんって、あの梅子さんだったのー!? 日々猪飼さんの口から語られているスタッフ梅子さんがあの梅子さんだと結びつかず、びっくり仰天したのだった。

 まず、何がすごいのかを語らせてほしい。
 「推しを学ぶ」という性質上、梅子さんの好きなもの・推しているものを語るのだがその質と量! というか主に量!!
 毎週違う好きなものが飛び出してきて、梅子さんの見識の広さにビビる。ゲーム・アニメ・漫画・Vtuber……わたしもオタクの端くれだが、梅子さんのセンサーは広すぎると思う。だって「毎週コーナーで好きなものを語ってほしい」と言われて、こんな種類の語りがある!?ってくらい出てくるのだ。私がもし推しを語ってほしいといわれてお話しできるのはモニモニと大河ドラマ光る君へとNHKドラマ仮想儀礼と昔やっていたドラマの愛なんていらねぇよ、夏くらい。めっちゃドラマに偏ってる上に少ない……でも梅子さんは違う。めっちゃしゃべれる。人前で・公共の電波でお話しする以上多少好きだよね~くらいのものじゃお話しできないだろう。それなのに梅子さんは毎週毎週圧倒的熱をもって私たちにたくさんの推しを届けてくれる。こんなにも愛溢れる人なんだと思うと、もう推すしかない。本当にすごいんだよ梅子さんは…!
 このコーナーは内容もそうだけど、とにかく熱。梅子さんの作品に対する熱い愛情を浴びれる!愛を浴びるために聞いてほしい!

 「推しを学ぶ」
 あぁそうだよね、推しってこういうことだよね。
 誰かを・何かを好きになって、語ることでエネルギーが発散されて、熱を帯びる。お話しする梅子さんから私たちに熱を届けてくれるんだ。だから、「え?今梅子さん何の話してるんだ?」とか「何言っているのか全然わからない…!」という状況に陥るのに、梅子さんが楽しそうだから自分も楽しいな。何の話なのか興味があるな。今度触れてみようかな?って輪が広がっていくんだと思う。
 そして私のように、燃えカスのようにくすぶっているけれどもう燃え上がることができないかもしれない…としぼんだ人間に火種をくれる。このコーナーを聞いていると、まだまだ自分も梅子さんのようにきっと語れると元気をもらえた。

 このコーナー、モニモニで唯一「猪飼さんが生放送で誰かと」お話しする時間があるコーナーだ。猪飼さんが誰かとお話するのは隔週木曜のファッションモンスター弁護士愛甲さんのコーナーもあるけど、生放送で対面でというとこのコーナーしかない。
 だからたまに出てくるスタッフの内輪の雰囲気というのもたまらない。ディレクターのコージローが愛妻家で、少しでも奥さんに対してのやさしさを分けてほしいと猪飼さんが思っていること。梅子さんが猪飼さんのギャップを語っていること。コージローさんが話しているのは聞いたことがないからいつか「コージローとユーイチの罵り談話」みたいなコーナーがあったらいいな、なんて。

 冒頭に戻るけれど、「あなたの推しは誰ですか?」と聞かれたときに、昔はいたけど今はなぁ…ちょっと忙しいし。なんて私のようなしぼんでいる人は、ぜひこのコーナーを聞いて熱をもらってほしい。
 きっと私のように、何かを推してみよう!と背中を押してもらえるに違いない。

 梅子さん。
 少し年上の方だと思ったら6月6日の回でまさかの少し年下だということを知ったととんぽより愛をこめて。


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