最高の喜び 8 ピタッと！
毎週来てくれる事で、母も、げんちゃんもそしてあたしも、3人の関係が馴染んできたぁー
でも、土曜日に来て、泊まることはないねん。
寮で、ワイシャツ以外の洗濯物もあるし、部屋の掃除もせんとあかんし、結構クソ寮長のおっさんが、細かくて、あれやこれやと指示が出るらしい。
せやけど、寮で水虫と、いんきんたむしが、流行り出したらしく、風呂入るの怖いと、風呂だけは我が家で入ってたけど、他の日はどうしてはるんやろ？
細かいクソ寮長！衛生状態も、もう少し、チェックしたってや。無理かな？
そうして、我が家に来て夕飯後、駅迄送って行きながら、げんちゃんが
「なぁ、ようちゃん、ほんまにそろそろ、結婚真剣に考えてくれへん？」
「うん、考えてるよ。でも色々考えなあかん事あるねん。」
「わかってる、悩んでるんやろ？楽しそうやけど、ふと、そんな顔してるの、わかってる。」
「まずさ、九州のお父さんとお母さん、許してはくれんよ。お父さん厳格な人ってゆうてたやん、絶対無理やって！」
「父ちゃんと、母ちゃんのことは、ええねん！大事なんは、ようちゃんの気持ちやから、わしやったら、あかんか？」
「ううん、ぜんぜんあかんことなんかないよ、大好きやで！でもな.....。」
よく感じてた。
汗かいてリュック 背負って、何もかも一生懸命な人。仕事も、人に対しても。どんどん好きになってたし、むしろ、げんちゃんって、ほんまに、愛すべき人やーー！って。
言わんかったけど。
二人とも俯きながら、歩いてた。
「ようちゃん、あんな、わしずっと考えてたことあるねん。」
「ふーん、なに？」年は変えられへんしなー
「あのな、
わし、結婚出来たら、ようちゃんのお母さんと、3人で暮らそうって思てる、わし、ようちゃんのお母さん、大好きやから、そしたらようちゃん、楽しいで〜ー〜！3人で暮らそ！」
わーーー、気づかれてた。
ずっと母のこと、置いて出られへんっておもてた事。
やられた。
あと一個、最後のジグソーパズルの、一片を
今、パチンって、げんちゃんが、埋めてくれた。そんな感じやった。バレててんな、あたしが母を置いて出られへんって事。
出るって言うたら、かめへんよって、母はきっとゆうやろ。でも、それが本心でもなく、苦労してきた母ちゃん、置いて出る事はあたしには出来んことやったから。
あーーー、なんてこと！見事にあたしは
見事にあたしは、この人について行こうってその時、決めた。
母と暮らせるからやない。
あたしが口に出さんでも、げんちゃん
ちゃんとあたしを見ててくれてることに感動したからかも知れん。
出逢えてほんまに、あたしの人生
捨てたもんやないな！❣️
今のあたしから、あの頃のあたしに！ゆうてあげる！あんたは、
間違ってなかったで！って。
そこから、二人の歯車ちゅうか、未来が始まった。問題山積みやけどな。(笑)
ではでは。
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