会話はバンドに似ている

と思う。
一人一人が違った性質やテンポ感を持っており、それらが異なると全く噛み合わなかったりする。陰キャと陽キャの会話がイマイチ成立しないのはこの為だと思う。
逆に仲の良い友達と無限に喋っている時などそれはもう鬼の様なグルーヴが出ていると言っていい。いつメンで毎日の様に遊んで喋っているとなればそれは最早バンドである。音楽性の違いで解散しない事を切に願う。

会話する能力を演奏力だと想定して、それらは鍛える事が出来る。自分自身、昔と比べたら練習の甲斐あってかある程度は鍛えられた。会話する能力と言ってもタイプがあり、盛り上げ上手や縁の下の力持ち、飛び道具、リズムキープ系など分けようと思えば幾らでも区別出来る気がする。どれも個性やセンスがあって面白いし上手い人のそれは本当に上手い。
ただその場の環境によっては能力に多少の変動があり、少人数の中なら難なく会話出来る人も大多数になると全く発言しなくなったりするのでこれもまた面白い。

「会話はバンドに似ている」と同様に「バンドは会話に似ている」も僅かながら成立すると思う。個人的な感覚だが、自分は会話していて楽しくない人とバンドを出来る気が全くしない。延いては、相当ズブズブに信頼を置いている人でないとバンドは成立しないという考えが頭の中にずっとある。例えば「口を開けば応用物理学の話しかしない初対面の超絶技巧ミュージシャン」と「どんな会話でも死ぬほど面白い気心の知れた楽器初心者」のどちらかをメンバーに加えるなら自分は秒で後者を取る。何故なら前者とバンドを始めたところで絶対に長続きしないからだ。多分お互いが辛い。前者と無理やり歯車を噛み合わせるより、既に慣れ親しんだ後者と一緒に一から楽器を覚えていく方が効率的でストレスも無く、何より楽しんでやれると思う。バチバチの余談だが、楽器初心者のメンバーがいる状態から人気を獲得した良質なバンドをいくつも知っているので楽器初心者というのは決して不利な要素ではないとも思っている(もちろんそれ相応の並々ならぬ努力を各々されているはずだが)。

クソダラダラ書いてしまったが、要はこのマガジンを運営している私除く3名との会話はマジですげぇ面白いという話がしたかった。毎回ドリームシアター宜しくのプログレッシブなトークセッションを繰り広げており、記憶の限りでは余す事なく面白い。日本のバンドで言うならnuito辺りになる。
次の土曜にまた会合を催す事になっており、その日は我らが眞野氏の誕生会も兼ねている。例のアレも無事に届いた。大変楽しみである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?