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「相手と繋がる」クリエイティビティ

インプロを始めて、もうすぐで1年になる。
やりがいを感じているのは確か。なのに、「なんでやっているの?」「どういうところがいいの?」「インプロってそもそも何なの?」の問いに対してうまくこたえられていないなあと思っていた。
なので、ふと思い立って、ここに書いてみることにした。インプロの好きなところや、学びなど、徒然と。

◇あたたかみある場ができる

インプロの好きなところ。それは、
人が「愛情に溢れ、応援している」場が自然にできること。
その「根源的な人の優しさ」に気付いた時に、とろりと溶けるはちみつのような、芝生と地面の境目のような、何とも言いがたい幸せな気持ちになるのだ。
インプロっていろいろな楽しみ方があるけれど、ひとつ特徴的な、「見る側の楽しみ方」がある。それは、「エネルギーを注いで頑張っている人」「うまくいかなくて必死になりながらも、その状況を楽しんでいる人」を見ることだ。そこにいる「その人」を、1人の人として見て、暖かい応援や期待の視点が注がれる。
同時に演者も、その場で一緒に物語を作っている人を鼓舞し、繋がれるようお互いにペースを合わせ、お互いの言葉を期待しあいながら一緒に作っていく。
人は本来、暖かい。その暖かさの循環がおきている感じが好きだ。

◇うまくいっていない時のもがきかた

インプロで最近腹落ちした学びとして
「うまくいっていない時にどうするか」ってことがある。
普段、うまくいっていなくても、自分が本当は不快でも、無理してそこに居てしまうのが常。
でも、それはお互いにつらいし、相手のこと分からんってなるし、進めない。
パートナーと、「今大変な状況」「ちょっとしんどい」ってことを共有できていれば、
それは相手と繋がれているということだから、「じゃあここからどうする?」と、新たな1歩を一緒に踏み出すことができる。
無理してうまくいっているように見せかけてしまうことって、けっこう世の中にあるかもしれない。でもそれって、急に破綻するかもしれないし、なんだか全然クリエイティブじゃない。

◇現実世界の縮図のような

インプロで起きたことは、現実世界でも起こる。
…自分1人で考えたものは「どこかで見たことがあるもの」だが、誰かと一緒に未知へ向かえば「奇跡みたいなもの」ができるかもしれないこと。
…その人の「ありのまま」「素」が垣間見えると超魅力的だということ。
…「決めない」「先延ばしにする」やっかいな癖。
そして、インプロで気づくことは、現実世界でも重要なこと。
…自分がどう見られたいか考える前に目の前の人のために行動すること。
…しっかり相手を見て繋がるということ。
…自分の感情を、編集せずに、そのまま知るということ。
…もがきながら、笑いながら、未知へ未知へ、進んでいくのはとても楽しいということ。

なんでインプロやるのかっていうと楽しいからって一言に収まってしまうのだけれど
その楽しいはそんな要素が混ざり合った、とてもいい色合いの「楽しい」。

アロマキャンドルを焚きながら、雨の音を聴きながらぬくぬくする今日。
台風のこの機会に、いらないものは全部風に飛ばしてもらいましょ。かばんを一回からっぽにする。びゅーん。

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