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有吉と個性的 ヒルナンデスより

ヒルナンデスを見ていたら、個性的なファッションの有名人10人をゲストが挙げていくクイズのコーナーがやっていた。進行は有吉で、ゲストが名前を挙げていき、正解すると、その芸能人のパネルが開いていく。正解のパネルボードには、志茂田景樹、りゅうちぇる、キャリーぱみゅぱみゅなどの写真が並ぶ。それを眺めながら、有吉がふと、「こうやってみると、みんな同じ格好してるなー。こいつら本当に個性的なのか?」と独り言のように呟いたのを観ていて僕は、ちゃんとした事を言うなあと感心した。
個性的なのと「個性的」なのは似ているようで大違いで、「個性的」なテンプレートをなぞっているようなのは、個性的ではないと言う、理屈で言ってしまえばとてもシンプルなのだけど意外と忘れがちな事を、有吉はおそらく当然の事として無意識に言っていたのだろう。さらに、この面子を個性的な人として選んだアンケートに答えた一般人(=世間)に対する、冷ややかな眼差しにも感じた。こんなコーナーは普通に流してしまえば良いところをあえて言うところに、有吉のこだわりを感じた。
実際番組では、特に誰もそのコメントを広げる事はなく、そのまま進行していったのだけど、こういうお昼の所謂世間一般が見ている番組で、こういう事をちゃんと言っている有吉はエライと思った。世間がおかしくなっていっても、一人だけ冷静に正気を保ってテレビに出続けて釘を刺し続ける。
なので、どんなにつまらなそうな番組でも、有吉が出てるとなんか大事な事を言うんじゃないかと思ってつい観てしまう。






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