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お義母さん、僕の子供を産んでください 20. 一夫多妻

ああ! またやってしまった!
昨日に引き続き、二日連続で娘婿を朝帰りさせたのだ。
もう言い訳すら出来ない。

昨夜は柄にもなく一人の女になってはしゃいでしまった。
車で欲望に火を点けられた私は、家に入るなり裸になって、欲望の命じるままに彼を求めた。
玄関で、キッチンで、居間で、ワインを飲みながら彼と交わった。

仕事のことも娘のことも子作りのことも、全てを忘れ、私たちは求め合った。
まるで新婚になったような気分だった。
そして最後に私の部屋で結ばれたまま、二人は眠りに落ちた。
それは、とろけるような甘い眠りだった。

で、気が付いたら朝だ・・・・。
青ざめる二人。
いつもの冗談さえ言わず、慌てて服を着た。
しかし彼はパジャマすら持ってきておらず、裸のまま私の部屋に来たのだ。
脱いだ服は居間に置いたまま。

先ずは私が一人で様子を見に居間に行った。
娘はキッチンで料理を作っている様子。
心なしか、空気が張り詰めている。
「お早う・・・」
「・・・・・」
「佳代子・・・ごめんなさい・・・・」
「・・・・・」
怒っている。
口もきいてもくれない。

私は彼の服を探した。
どこにもない。
その代わり、ソファーに部屋着が置かれていた。

「タカシに渡して。どうせ裸なんでしょ!?」
「・・・・・」
私はそっと部屋着を手に部屋に戻った。

彼は服を着ながら言った。
「怒ってた?」
「ええ・・・とっても・・・」
「どうしよう・・・」
「謝るしかないわよ。お願い。何とかしてあの子の怒りを鎮めて」
「お義母さんは援護してくれないの?」
「ダメ。こういう時は、私が何を言っても無駄なの。昔からそうだった。あの子が怒るともう手を付けられないの」

彼は一人で出て行った。
そしてまた戻ってくると
「三人でお昼を食べようって」
と、申し訳なさそうに言った。


カチャカチャカチャ・・・
静まり返った部屋に、食器の当る音だけが響く。

「佳代子、お願いよ。彼だけは許してあげて。私が悪かったの。ごめんなさい。私が邪魔なら出て行くから」
私はとうとう我慢できず、娘に言った。

「お母さん・・・家にいて。あとで話があるから」
「はい・・・・」
「タカシ、一緒に来て」
と、娘は彼を連れて自室に消えた。

あああ、お願い。どうかあの子の怒りが消えますように。
タカシさん、あの子の怒りを鎮めて。お願い!
私はどうなってもいいの。家を出てもいいわ。
でも、二人は別れないで。
あなたたちが別れるほど、辛いことはないもの。
もう子作りが出来なくたって・・・・

私の胸に悲しみが込み上げ、目頭が熱くなった・・・・。




「私を抱いて」
部屋に入るなり、妻はいきなり全裸になって私に迫った。
私もすかさず全裸になり、妻を抱きしめた。
妻の不安な気持ちが伝わって来たのだ。
夫婦としての信頼が揺らぎ始めている・・・それをはっきりと感じたのだ。

「ああっ、タカシ・・・硬いわ・・・」
妻は驚いたように言った。
私は股間ではち切れそうになっているペニスを不思議な気持ちで感じていた。
昨夜、あれほど義母と愛し合ったのに・・・まだこんな元気があったのか。
我ながら底知れぬ体力と精力に驚いた。

妻を抱き上げてベッドに運ぶ。
そして既に濡れていることを確かめ、少し強引だが、妻の中に沈めた。

「あううううう・・・・タカシ・・・凄い・・・昨日は、何回やったの?」
「さあ、分からない」
「分からないほどやったのに・・・あうっ・・・凄い・・・」
「当たりまえじゃないか。佳代子の裸を見て立たない男がいると思う?」
「ああっ・・・もう、ばか・・・」
そう言いながらも妻は嬉しそうだった。

「私のこと、愛してる?」
不安気に私の目を覗き込む妻。
「愛してるよ、佳代子。心から」
そう言って優しく唇を合わせる。

妻は、唇を合わせながら、静かに涙を流した。
「私も愛してる・・・愛してるの、タカシ、愛してるの! ああっ」

私は妻の涙を指で拭いながら言った。
「佳代子、泣かないでいいよ。佳代子が辛かったら、もう子作りはやめるよ」
「ダメよ。私を愛してるなら、子供を作って。あなたの子供が欲しいの。だからお母さんのことも愛して。私と同じぐらい愛して欲しいの」
「佳代子・・・・」


「ああ、よかった。一瞬、不安になっちゃったの。ごめんね、タカシ」
「そこが一番大切なところだからね。二人の愛情があってこその子作りなんだから」
「そうね、ごめんなさい・・・ううっ・・・でもタカシ・・・昨日はどんな風にやったの?」
「おや⁉ 焼きもち?!」
「ち、違うわよ。ただ報告を聞きたかっただけよ、あん」
「いいよ。佳代子が気になっているなら、正直に答えるよ。でも佳代子を傷つけたくない」
「ああ・・・私が傷つくことでもやったの?」
「ううん。ただお義母さんを居間やキッチンで襲っただけ。それと、玄関と」
「ええ⁉ 玄関で⁉ んああっ・・・ああ、私たちの新婚の時のように?」
「ああ、そうだね。佳代子がまだ社長じゃなかったから、時間はたっぷりとあったもんね」
「そうね・・・ごめんなさい。もう少し時間を作って一緒にいれる時間を作るわ。それまで私の代わりに、お母さんを抱いて。早く子供が見たいの、ああっ」
「佳代子・・・無理しなくていいよ」
「無理なんかしてないわ・・・ああ、他にどんなことをやったの?」
「ふふ・・・言ってもいいの?」
「え⁉ あ、ダメ・・・ああっ、やっぱり聞きたい」

私は、恥ずかしそうにする可愛い妻に唇を重ねながら言った。
「これは秘密だよ。絶対、お義母さんに言っちゃダメだよ。お義母さん、後ろからやる時、お尻の穴を広げると凄く恥ずかしがるんだ。佳代子みたいに。それが可愛くって」
「んああっ、そりゃそうよ・・・あああ、タカシ、お母さんのお尻の穴を見ちゃダメ。見ないで」
「ふふふ・・・それに、イク時の顔をじっと見てると恥ずかしがって目を背けるんだ。もう佳代子とそっくりなんだよ。だから凄く興奮する」
「私と・・・お母さんが・・・んんああっ、そうよ、そうなの。お母さんを私を思って愛して欲しいの」
「愛していいの?」
「そうよ。愛して欲しいの。んああっ、いくっ! いっちゃう!」
「いいよ、いって。見てて上げるから」
「もう、ばか・・・ああうっ・・・いくっ! いくっ!」
妻は私の首に抱きつき、全身を震わせた。




「お母さん、タカシの奥さんになって」
「えっ!?」
二人は居間に戻り、三人でキッチンのテーブルを囲んでいた。

コトコト・・・サイフォンの中で轢かれたコーヒー豆が踊っている。
コーヒーの心和ませるような香りがキッチンに立ち込めた。

思わず娘を見つめ、そして彼を見つめた。
彼は私を見つめながら戸惑った顔をしていた。

「本当に愛し合って欲しいの。じゃなきゃあ、出来ないような気がする」
「待って・・・待ちなさい、佳代子、そんな・・・」
私の言葉に被せる様に娘は言った。
「その為なら、私、暫く家を出てもいいから。二人っきりになれば」
「だめ、絶対!」
私と彼の言葉が重なった。

クスクスクス・・・・
三人とも耐え切れず笑い出した。
「二人とも、声を揃えて言うんだもの。信じられない、あはは・・・」
「だって、あなたが馬鹿なことを言うから・・・うふふ」
「それはダメだよ、佳代子・・・」

「もう、分かったわ。それぐらい子供が欲しいってこと。まだ遠慮があるみたいだから」
「当然よ。夫婦じゃないんだから」
「だから夫婦になってって言ってるの」

そこで彼が割って入った。
「佳代子、もう、十分・・・・頑張ってるよ・・・ねえ、お義母さん⁉」
「え⁉ あ、そんな・・・え、ええ、頑張ってると思うわ・・・」
耳まで熱くなって、とても顔を上げられない。


「じゃあ、こうしない⁉」
娘が何か思いついたようだ。
嫌な予感しかしない。
「えっとね・・・三人で夫婦になるって言うのはどう?!」
「はっ⁉」
彼が驚いて声を上げた。
「どう言う意味よ?」
「だから、私とお母さんと二人でタカシの奥さんになるの」
「え⁉ なに⁉ どういうこと⁉」
何が何だか分からない。
「ほら、世界ではよくあるじゃない。えっと、なんて言ったかな・・・ああ、そうだ。一夫多妻って言うヤツ」
私たちは息を飲んだ。

「三人で夫婦になるのよ。だったら余計な心配しなくてもいいでしょ⁉ 海外では、それでうまく行っているみたいだし」
「そ、そ、そんなことって・・・・」
驚き過ぎて言葉が出ない。
「最近のお母さん、とても綺麗になったし、幸せそうだし。タカシも嬉しそうだし」
そう言って、チラリと彼を睨みつけた。
「えっ!? いや・・・ええ!? そ、そんなことはないよ・・・」
「ふっ・・・嘘をついてもダメよ。タカシの考えていることなんて全部分かっているんだから」
「・・・・・」
彼は黙った。
そこで言い返さなくちゃダメじゃない!
変なところで素直なんだから。

「佳代子、待ってよ。そんな急に言われても」
「ちょっと前から考えていたことなの。今回のことでよく分かったの。私たち三人ならうまくやっていけるって」
「で、でも・・・・」
うまく言葉が見つからない。
実際、子作りをしているし、夫婦と言えないこともない。
しかし・・・・

「だから、朝帰りも構わないわ。それにタカシももう遠慮しなくていいのよ。お母さんをいつでも抱いていいわ。ね!? お母さん」
「ま、待って・・・・」
「子供を産んでくれるって言ったじゃない⁉ 頑張るって言ったでしょ!?」
「言ったわよ。でも・・・・」
「戸籍上は私が妻だけど、実際、子供を産むのはお母さんなんだから」
「あ、いや、そうだけど・・・・・」
「嫌なの?」
急に悲しげな顔をして娘が言った。
「嫌とかじゃなくって・・・・」

「じゃあ決まりね!? 私、買い物に行ってくる。何かいるものある?」
私は彼と目を合わせた。
二人っきりになると思うと、急にドキドキし出した。
「待って。私も行くわ」
「ダメよ。二人はここにいて。もう夫婦なんだから何をやってもいいのよ」
「で、でも、佳代子・・・・」
あああ、言葉が出ない!
何も言い返せない自分がじれったい。


娘は上機嫌で出て行った。

私たち、二人を残して・・・・・


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