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個人物販ビジネスはそのうち無くなるよって話


お疲れ様です。
体重が減らなくなってきたとしぞーです。

1年以上前から

・16時間断食をする(日曜日以外)
・お昼ご飯は炭水化物抜き(週に最低でも4回は)
・一日に少なくとも一回は何らかの運動(ランか筋トレ)をする
・あとは好きにして良い

というメニューで体質改善を行ってきました。

結果マックスで96kgあった体重は78kgまで落ち(デブが小デブになった感じだ)18kgのダイエットに成功したんですね。

しかし!どうやらこの生活ではこれ以上サクサクと体重が落ちてくれないようで、何かしらの改善が求められている状態です。

一応年内の目標として体重74kgを掲げていますので、何かしないといけないなぁ。と考えています。

とはいえ、今やっている方法の全ては「ストレスがかからないもの」「我慢の上に成り立たないもの」を取り入れているところもあって、ここに何らかの「我慢」や「努力」を追加するのは違う。

そうではない方法で良いものはないですかね。
何かあったらコメントで教えてください。


さて。


今回は「個人物販ビジネスはそのうち無くなるよって話」をします。

大前提として、これは不安を煽るための記事ではありません。
(だって、十分長期的に見たら個人の物販が無くなるのってみんな心のどこかでは知っていますよね?多分。)

そうではなくて、その事実から目を背けないで、できる準備を地道に行っていきましょう。というむしろポジティブな記事です。

語弊がないように書いておくと、僕は今でも「個人がビジネスを始める際に一番合理的な判断は物販を選ぶことである」と確信しています。
だからこそ、今でもそのような方向性で発信を続けているし、この姿勢が近いうちに変わるってこともないです。

とはいえ「スタートアップに物販が最適」なことと「だから物販は一生安泰」なことには繋がりがありません。

今回したいのはそういう話ですね。

できれば目を背けたい内容かもしれませんが、目を背けてもその事実は依然近くに横たわっているわけであり、だからこそそれを直視することが重要だったりします。

そんな意味でご覧いただけると嬉しいです^^


それでは本編にまいりましょう。


音声でも喋りました。


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物的支援嬉しいです。



まずは結論から書きます。


長期的に見れば、ほぼ間違いなく個人物販はなくなるし、中期的に見ても個人物販市場は縮小する。(正しい言い方をすると「中期的に見ても個人物販においてのプレイヤーの取り分は縮小する」)


僕は一応物販育ちの人間ですし、物販を教えることで収入を得ている人間でもありますので、こういうことを書くと方々から怒られそうです。

でも、事実だからしょうがない。


ということで、まずは個人物販がなくなってしまう可能性について考えてみようと思います。


個人物販がなくなってしまうとしたら、やはりその大きな原因はAIです。
(自己学習・ビッグデータの分析という意味でAIという言葉を使うのが一般的ですが、ここでは仕事の機械化やテクノロジーの発展自体もAIと一括りにして話します。ご了承を。)

AIによって仕事が奪われると言われて早10年以上。


僕らの見た目の上では、言っているほどAIが仕事を奪っていないので、当時の言説はまやかしだったのではないか?ということも言われています。

でも、確かにAIは仕事を奪っていますよね。


わかりやすく僕たちにも馴染みが深いであろうところで言うと、freeeやマネーフォワードという会計管理ソフトが出てきたことによって、明らかに税理士業の仕事は奪われています。
もう少し厳密にいうと、単に奪われている部分もあるし、それによって仕事の内容を変更せざるを得ない状況に置かれていると表現できます。


また、例えば旅行代理店。
今までのプッシュ型かつ店舗型の旅行代理店(JTBとかHISとか)は軒並み業績を落としています。その代わりにプル型かつネット型である比較サイト(booking.comとかExpediaとか)の業績の向上には目を見張るものがあります。これもAIをはじめとするテクノロジーが進歩したことによる変化だと言えるでしょう。


今あげた両方の例に言えるのが、業態の変化に応じて効率がアップし、仕事あたりに必要な人的リソースが少なくなっているということです。
すなわち、少しずつ人がいらなくなっている。

このような形で、じわじわとわかりづらく奪われている仕事がかなりたくさんあるのです。


また、特殊な例もあります。
それがセルフレジですね。

セルフレジの導入によって、レジ打ちの仕事はいらないものになるはずです。
しかし、現段階はその移行期間なので「セルフレジをサポートする人員」というわけのわからない仕事が生まれました。
このように過渡期の業種に関しては、一時的に人的リソースの需要が増えるケースも存在します。(トータルではそれでも人的リソースの総量は減っていると思うけれども)


本末転倒


また、この前も話題にしたAIが生成する絵の話。
(後から振り返ったときに大きな転換期だったと言われそうなトピックのため、個人的にとても興味があり、この話題は今後も擦り続けると思います。)

AIがさまざまな絵を学習することによって、人間が描く絵と遜色がないものを短時間で生成できるようになりました。


むしろAIにしか描けない絵かも


そして先日。
絵画自動生成AIであるMidjourneyが生成した画像が、海外のデジタル部門で優勝したことも話題になりました。


このようにAIの技術はどんどん進歩し、それに対して人間の価値観がどう追いついてくるか?その議論がこれから活発になるでしょう。


また、日本においては少し前にイラストAI「mimic」のリリースが停止された事件が面白いです。

このツールは、自分が書いた絵をAIに学ばせることによって、AIが自分っぽい絵を描くようになるという画期的なものだったのですが、「他人の絵を使って作風を盗むことができる」のが法律的に微妙で、それについての反対意見が数多く挙がったため、リリースが停止されました。

非常に日本っぽいと思います。


絵だけに限らず、芸術一般(音楽・彫刻・小説・演劇)なども含めて、今後は人が作るものとAIが作るものの境界線が曖昧になっていくでしょう。

もっといえば、仮にAIの作るものが人間のそれと比べて多少クオリティにおいて劣るとしても、作品を作る労力の差がとんでもなく大きいので、多少クオリティが近づいた時点で、人間とAIの立場は逆転します。

そうなると芸術家は軒並み廃業しなければならないのでしょうか。

少し本題とずれるので、ここでは深く立ち入りませんが、
少なくとも

①それでも芸術家としてのアイデンティティを主張するパターン
②芸術DJに転身するタイプ

の二つに方向性が分けられるんだろうと考えています。


AIと芸術家の作品に差がなくなったとした場合、それでも芸術家の作品が重宝されるとするならば、それは「人が作った」という価値しかありません。
それ以外は全く同じなわけですからね。

だからそれを主張して価値を担保する場合「人が作った」ことを証明せねばなりません。そうでないとどこまで行っても「いやいやAIに作らせたんじゃない?」という疑念が拭えないからです。

まさにアリバイ証明みたいなものですね。

例えば製作過程をオープンにして公開したり、そのような試みが今後は出てくるのでしょう。
これが①のパターン。

一方②のパターンはすでに音楽業界で定着しています。
DJは(もちろん自分で作品を作ることもありますが)基本的に0→1を行わず、すでにある作品をミックス・選択・結合することで自らの作品を作り上げます。

そのようなコラージュ的センスを競って、複合的な作品を提示するわけです。

音楽におけるDJも昔はとても叩かれたと聞きます。

「それはパクリ行為じゃねーか」と。
「他人の作品を使ってドヤ顔すんなや」と。

しかし、今ではDJといえば音楽業界の中でもトップクラスに稼げる仕事であり、DJという価値観がむしろ一般的になっています。

これと同じ流れが、他の芸術、もっといえば他のビジネスにおいても現れてくるのだと思います。

すでにこの時点で本題からは脱線しているのですが、脱線がてらもう少し話を続けると、AI時代においては先述の通り

①それでも人の温もりを重視する方向
(人間が作ったという主張を頑張る方向)
②AIが作ったものを人間的センスで選ぶ・組み合わせる方向

と、それにプラスして

③情報を整理して説明する仕事

がホットになるのではないかなと考えています。


例えば、AIが描いた絵がどんなに素晴らしくても、AIはその絵を描いた理由を知らないし(これがすごいですよね)その絵の解釈を教えてくれません。
この解釈については人間が後付けで行うしかないのです。
だから、こういう仕事はそれなりに需要があるはずです。

また同じように、例えばビッグデータを利用してある人の身体情報を網羅できたとしましょう。そこから何かしらのアドバイスや診断をするような仕事があったとして(こういう仕事は今後めちゃくちゃ増えますよ)
その判断自体はAIにできるとしても(①の要素も相まって)それを言語化して温もりがある形で対象に伝えるのは、まだAIには無理でしょう。

極端な例を挙げれば、例えば犯罪における量刑をAIが完璧に判断できるようになったとしましょう。じゃあそのときに裁判を全てAIに任せますか?という話。(僕はそれで良いと思っちゃう人間です)
これを素直に受け入れられる人の方が少ないですよね。「機械に裁かれてたまるか」という。
だからこのような「人でこそ」みたいな仕事も多少は残っていくのだと思います。


以上、興味があるトピックだったので、余計な話をしすぎてしまいました。


物販の話に戻ります。


物販、特に個人がやるような物販を考えてみると、それはいくつかの工程で構成されていることがわかります。

商品選定・仕入れ決済・輸送・販売・発送など

うち、すでに販売と発送はその半分ぐらいが自動化されつつありますよね。
(もちろんこれによって微妙に仕事が奪われている)
個人物販をやっている人の中で、全ての商品を自分で発送している人は少ないでしょうし、商品を自分のセールスの力で販売している人もほとんどいない。何かしら、プラットフォームの力を借りて販売をしているはずです。


では残りの要素、商品選定や決済、輸送についてはどうでしょう?


これらの中に「AIによって代用できないもの」があると考える方が難しくないですか?


つまり、物販はAIによって最適化が可能なのです。


ここでは転売の話をしていますが、超長期的に見ればメーカーすらも最適化の対象です。

そしてむしろ、そのように最適化された世界の方が顧客にとってはありがたいじゃないですか。
最適化によって生産コストや流通コストが下がるし、変な思惑が含まれた価格設定もない世界。顧客にとってはバラ色です。


だから、いずれ物販は無くなります。
これは既定路線だと思って問題ない。


もちろん、それは今年や来年の話ではありません。

ほとんど完全に物販ビジネスという存在自体が消滅するのは、30年後かもしれないし、50年後かもしれません。

しかし、その過程で徐々に変化は進んでいき、最適化が少しずつ行われるたびにプレイヤー全体の取り分は少なくなっていきます。もしくは最適化に適合した一部のプレイヤーが取り分の大半をがめることになります。
そのように考えない方が不思議です。


ですが(この記事を書いた動機でもありますが)多くの人がそこから意識的に目を逸らしているような気がします。それはダメだと思う。


もちろん、冒頭に書いた通り、だから物販はオワコンです。というつもりは毛頭ないです。オワコンではありません。

だからこそ、今でもスタートアップの最適解は個人物販だと思っているし、それを確信して発信をしています。

でも「その後」のことについては十分に検討が必要です。

個人物販で成功をし、ある程度の種銭と安定性と経験と知識と技術を得たら、そこから何をすべきなのか?これを考えないといけません。

先ほど挙げた

①それでも人の温もりを重視する方向
②AIが作ったものを人間的センスで選ぶ・組み合わせる方向
③情報を整理して説明する仕事

のうち、最悪どれかを選べるような自己研鑽を積むべきではないでしょうか?(もちろんその日が来る前にお金を貯めてリタイヤしちゃうのも良いかもしれないです。普通に合理的な判断です。)


上記内容をパッとみると、それってつまり物販から職種を変えて、上記に当てはまるような仕事をするってこと?と理解できそうですが、それだけではありません。

上記の内容と個人の物販をドッキングさせることも可能です。


これについては1億個ぐらいアイディアがあるのですが、ここでそれに深く触れ出すともう帰ってこれなくなるので、さらっとにしますが、例えば


・パーソナルデータをもとにその人にマッチした商品を提供するサブスク的な物販

・人間的な「誤配」を目的とした偶発性の大きいフリマ的なお店

・ハンドメイドかつハンドメイドのアリバイが成立するようなリアルタイム性のある商品販売


のように、物販と地続きで変化していく方法もいくつもあります。
(もちろん、技術や経験を蓄積して他の業種にクラスチェンジする方法もあり)


だから、物販での一時的な成功をゴールだと思わないでほしいんですね。
そこはあくまでもスタートラインであり、そこから何を積み上げて変化していくかが本当の勝負なのです。そして、その勝負ができる環境にいるのはとても素敵なことなのです。

確かに、一昔前だったら何かのビジネスで一発当てたらそれなりに安泰だったのかもしれません。そういう意味では僕たちが置かれている環境は変化が早く、そのために努力を続けなくてはいけない、しんどい環境なのかもしれません。

でも、しょうがないです。
そういう時代に生きているので、文句を言っても何にもならん。


だからこそ、僕たちに用意されている将来の課題に対して目を逸らさずに、やるべきことをしっかりと考え、地道に長期的に色々なことに取り組んでほしいと思います。


まぁ、今回急にこのような主張をしているわけではなく、同じようなことを(薄めではありますが)10年ぐらい言い続けています。
今回はそれをわかりやすく、少しとんがった形で記事を書いてみました。


何かの刺激になると幸いです。

僕らのビジネスに幸あれ!


今回は以上。

また次回お会いしましょう!






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