第2話:水樹奈々さんを知ってから・・・

それは水樹奈々さんを知り、また「New Sensation」の歌に励まされ、生きることの大切さを学び、そして文化放送秋の収穫祭1日目となる11月3日のイベント終了してからの出来事である。

イベント開催地から地元の最寄り駅までは、途中の駅で乗り換えなければならない。

その途中駅に求人広告ポスターの掲示が貼っており僕はビビッと来て立ち止まってしまった。

*ビビッと=刺激や衝撃が伝わるさま。また、直観的に対象物の魅力を感じるさま。「出会った瞬間にびびっときた」

『◯◯鉄道アルバイト駅員募集』

何故なら高校時代が鉄道研究部に所属しており、3年生のときは部長だったからだ。

応募の資格は特に何も書いていなかったので、平日に時間指定の受付電話に応募の連絡したところ面接することになった。

が!!!しかし・・・

「●●君、フリーターなんだね?うち、フリーターを雇って良いのか?俺自身は●●君を採用しても良いんだけど、フリーターというところがねぇ。申し訳ないけど、明日、もう一度来ること出来るかい?」

迷いは無かった。『はい、大丈夫です!よろしくお願い致します!!』

・・・ということでまた来る運びとなり、再び面接。

担当者から「フリーターで鉄道研究部、良いんじゃないかな?よし!採用する!!早速、明日から来て欲しい。ここに署名してくれ。」

やったー!!

でも1ヶ月間の試用期間と早朝ラッシュ対応時間のみの2時間のみであったが必死に頑張ろう!と決意した。

勤務初日。

駅員からは「誰なんだ?」と顔をされてしまう。また、駅のホームとなる現場に向かう途中、係長からは「お前、(鉄道)マニアなんだよなぁ?マニアだけじゃ、この世界では就いていけないんだぞ!」と言われた。ありがたき厳しいお言葉だ。

が!!!しかし・・・【PART2】

来るはずの先輩アルバイト駅員が試験勉強のため休暇になってしまったことを駅長から僕に直接、報告がありアルバイト駅員は僕だけになってしまったのだ。しかし、僕は僕のやり方で一生懸命働くのみだった。

特に大混雑した種別の電車は次が終点駅となる通勤準急と3ドア車両の通勤急行だった。

1ヶ所のドアで閉まりきれなかった場合お客様に対して「押します!」と言わなければならないのだが、これが女性のお客様だった場合は「押します!」の前に「申し訳ございません」を言わなければならない。やらなければならないことがたくさんあり、ホーム上で走ってしまうことがあり。駆け込み乗車が影響でドアに荷物が挟んで上手く閉まらないこともあった。

初日の勤務終了後、引き継ぎ担当者に初対面ということもあり挨拶。駅員の仕事と言えば「気をつけ!」の後に敬礼で挨拶が当たり前だがそれを知らずに「気をつけ!」のあとに「ありがとうございました」とお辞儀をしてしまった。

それくらいアルバイトでも駅員になれた嬉しさもあり、無我夢中で一生懸命働いた。

2週間後

採用担当者から渡された雇用契約書。試用期間終了し、晴れて正式採用。契約期間は3ヶ月後を大幅に超える1年先までだったので嬉しかった。

一度きりの人生 楽しむべきだよね絶対!だね。

また嬉しい事に一度は解雇された仕事先であるパン屋から「笑顔がとても素晴らしかったから!」と言われ、割引クーポン配布員として再採用された。

生きることの意味を改めて知り、どんなことがあっても負けないことを誓った。



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