セキュリティショー2018

毎年3月に行われるセキュリティショーに、2年ぶりに行ってきたのでレポートというかんというか。
ツイッターに書いていたら結構な量になってしまったので、noteで書き直しです。

セキュリティショーとは

防犯カメラやホームセキュリティなど最新のセキュリティ製品やサービスが展示される国内最大級のセキュリティ総合展。
情報セキュリティではなく、防犯カメラなどの分野の展示会なので、SECOMやALSOKが派手なデモとかやってる。

全体的な感想

全体的な印象としては2年前に比べて画素数が増えた!ということ。
展示会ベースでは2Mよりも4M、5Mがメインになりつつあって、それもIPカメラのみではないのが驚き。
AHDやHD-TVIなんかでも2M以上のカメラが出てきていて、それに対してに対して圧縮技術が追い付いていないのがちょっと勿体無いと思ってしまう。
H.264+、H.265、H.265+辺りが普及していけば、5Mのカメラももっと普及しそう。

あとはIPカメラが半分以上になってきてた印象がある。
画質を上げやすいのと色々な機能を付けられるのでやっぱりメーカーも普及を目指しているらしい。
ただ、IPカメラを導入するにはネットワークの帯域とかをしっかり考えないといけないのでネットワークの設計力が求められるようになる。
その辺は先取りして勉強いかないと後々のトラブルになりそう。

個別で結構気になったのがソーラー電源で駆動させることができるIPカメラ。
完全無線式で動作させられるので、電気を引けない現場でも使用できるという、「これ探してましたっ!」ってやつがようやく出ていた。
ただ、参考出展なのでまだ販売されているわけではないので、期待して見ていきたい。

ちなみに「顔認証」とか「AI」とかのキーワードはありましたが、正直まだ実用化には早いかなと思っているので今回はスルー。
技術としては面白いけど、もうちょっと実用化するにあたってコストが見合うようになってきたら気にしてみよう。

日本防犯システム

今、かなり勢いのあるメーカーでネットを見ているとここのカメラを使っている事が多い気がする。
特徴的なのが日本製を売りにしているところ。
確かに韓国や中国製が多い中、日本製というのは売りになる。
実情は別として。
あとは注文台数によってロゴや筐体カラーの変更ができるところ。
これは他のところではなかったと思う。
ただ、ロゴはともかくとして筐体カラーに関しては社長が著書でなぜ防犯カメラは白いにしているのか・・・ということを書いていたんだけど、その辺はどうなんだろ?
黒だと熱を吸収して内部に悪影響って書いてあったような・・・
小ロットから対応していれば需要ありそうなのに勿体無い・・・
レコーダーのUIに関しては、再生の時に時間表示を分表示に手動で切り替えなくてはいけないのはNG。
細かく時間の指定をしなければ関係ないけど、警察の現場検証で映像を使いたいと言われたときは必ず細かい時間を指定される。
できればその辺まで考えて作り込んでほしかった。
あと、さっきと同じ時間選択の画面で、時間を選ぶときのボタンが十字ボタンではなくスキップボタンを使うのもNG。
十字ボタンだと細かい時間移動しかしてくれない。
さっきまで十字ボタンで進んでいたのにここで急に動作を変えなくてはならないので使っていてストレスを感じる。
マウス操作だとその辺はクリアできるが・・・
その辺がちょっと残念。
まぁ、昔からのUIだから変えることはないんだろうけど。
あ、あと3M対応のレコーダーもあったけどカメラがないとのこと。
個人的には別メーカーのカメラとレコーダーの組み合わせではあまり良くないと思っているので、結果として使えないんじゃ意味がない。
今後に期待か。

ディーズセキュリティ

HIKVISIONの正規代理店とのこと。
フォーエステックさんにご紹介頂いたのであまり悪いことは書かずに・・・
とも思ったけど、情報はなるべく共有するという信念を貫き、気になった部分も書いていくことに。
(フォーエステックさん、すいません)
カタログベースでは取り扱いがHD-TVIとIPカメラの2系統のみというスタイル。
HD-TVIで5Mのカメラもあるので高画質なカメラを選びたいなら選択肢に入れるのもありかも。
3Cで200m配線できるらしいのでちょっと驚き。
理論値だけど。
エンドユーザー向けのサポートダイヤル開設するらしく、非常に気になるところ。
代理店向けのサポートはあってもエンドユーザー向けって見たことがない。
レコーダーにも面白い機能があってこっちもちょっと興味あり。
まず、HDD2台入れるとミラーリングではなく2台同時録画ができるらしい。
RAID泣かせな機能・・・
だけど、よく考えたらデータを2倍処理してるんだから重くならないのかな?
でもこれも他ではちょっと見たことない。
あと、ストリーミング再生時にカメラを1chにまとめる機能があり、スマホの通信容量を節約できる。
下りの時しか考えていなかったけど、上りにLTE回線使う場合も良いかも。
UIはちょっと使いにくい所あり。
ライブ映像を1画面にした後に分割表示に戻す時、ダブルクリックを2回やらないといけないのはNG。
これ、エンドユーザーに指摘されないんだろうか・・・
あとは再生時に再生するカメラを選ぶ画面が出るんだけれど、初期値が全選択になっていないので1工程増える。
これ、意外と使いやすさに直結するので大切。
後は日時選択後の時間と分が別項目になっていないのも、慣れないと使いにくい部分。
再生する時は日にち、時間、分をそれぞれ選択できるのが使いやすい。
あとは時間、分の目盛りの分かりやすさ。
これも大切。
ネット回りだとP2PはサポートしているのにDDNSサーバーを自前で用意しないといけないのも非常に残念。
営業さんもP2PよりDDNSのアドレス宛に接続する方が良いって言ってたのに・・・
でも、あまり時間がなくてしっかり見られてなかったので別な方法があったりするのかもしれない。
自分が代表ならもう一度話を聞くのに時間を作ろうと思う感じだった。
高画質とサポートダイヤルは非常に魅力的。

ユニモテクノロジー

カメラ自体には正直特徴はないけれど、レコーダーとその周辺機器に面白そうなものがあった。
レコーダーにはライン検知機能が付いてるモデルがあり、カメラの映像内でラインを通過する動きをトリガーにすることができる。
レコーダー側の機能なので、IPカメラではなくAHDのカメラでこれができるのが特徴的。
後は死活監視機能。
VLOSSとかSMARTエラーとかが起きたときにアラームが鳴るだけではなく、監視用のPCに登録していればネット経由で状態を知ることができる。
これはオプションにしたら凄く良いんじゃないかな。
レコーダーのUI関しては可もなく不可もなく。
新しいUIの機械が全く触れていないので、そっちはなんとも言えないところ。

兼松サステック

他にはない面白いものがあった。
GPS・通信機能搭載懐中電灯型カメラ・レコーダー。
懐中電灯にカメラとSDカード式のレコーダーが付いていて、拠点のPCで位置情報と映像を確認できるという、なんだかよくわからない(誉め言葉)機械。
警備員が持つのを基本的に想定しているけれど、メンテナンスに不馴れな人が現場に向かわないといけない場合にも役にたちそう。
まぁ、スマホで良いじゃんってツッコミはなしで・・・

ケイグランデ

ここが完全無線式のカメラを参考出展ながら出していたところ。
ソーラー式の電源でカメラが動作し、満充電から40時間は充電せずに使用可能(バッテリー状態によって変わるけど)
そこにsimが入るので遠隔監視もできるという、本当に商品化されたらシェア取れるんじゃないか?と思わせる商品。
フルハイビジョンで録画ができて赤外線照射距離も80mなので普通に使う分には全く問題なさそう。
是非、商品化して頂きたい。

アライドテレシス

ここはもちろんカメラとは違ってネットワーク関連。
とても面白い機能があって、各セキュリティベンダーからの情報を元に不正操作や脆弱性のある端末を自動的にネットワークから切り離す事ができるらしい。
ファイヤウォールのようにブロックするだけではなく、そもそもネットワークから切り離してしまうらしい。
どんな動作をするのかまで見たかったけれど、時間がなくて断念。
デモンストレーションは結構こまめにやっているようだったので時間があれば見てみたかった。

本当は2、3日続けて行ってしっかりと見たい所だけれど、個人で行っているわけではないので中途半端なレポートになっているのは勘弁してください。
ちなみに全部個人の主観によるものなので、これが元で何かあっても責任は持てません。と、テンプレ付けておきます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?