見出し画像

断熱は、まずは足元と温度把握から

みなさまこんにちは^ ^

健康的な住まいづくりについての要所(ポイント)は、

①足元を暖かくすること
②生活範囲内の温度変化を少なくすること
③生活空間の温度、湿度を把握すること

この3つを心掛けるだけでも健康的な生活が送りやすくなります。

まず、①足元を暖かくすることについてですが、慶應義塾大学の伊香賀俊治教授の調査によると、

『足元付近の室温が10℃低下すると、血圧が9mmHg上昇する』
そうです。

慶應義塾大学理工学部-伊香賀俊治研究所
http://www.ikaga.sd.keio.ac.jp/

寒い部屋に入ると床がキンキンに冷えており、ペンギン歩きをしているという方は要注意です。

断熱性の低い部屋で暖房器具を使用した場合、このように同室内でも温度ムラが発生し、足元や壁際がなんか寒いという事が実際に起きます。

そうなると、設定温度を高くして光熱費がかかる割にはなんか暖かく感じない…という悪循環に陥ります。

断熱改修を行うのが一番の解決方法ですが、それが難しい場合は床に熱を伝えにくい素材のもの(例えばカーペットとか)を敷くのも一つの方法です。

『熱伝導率(熱の伝わりやすさの比率)』が高いカラーフロアーやビニルシート系の素材は、特に素足だとヒヤッとしてしまいますが、
カーペットなどは熱伝導率が低いため、冷たさを感じにくくなります。

こんなクッション性のマットを敷き詰める場合、
多少の断熱性も含め、
何か落としても床に傷がつかないのでオススメです。

ご家庭で、比較的簡単にDIYできるのも魅力ですね。


次に、②についてですが、

入浴やトイレに行くときに急激な体感温度の変化による血圧の乱高下により、ヒートショックなどの家庭内健康障害が引き起こされます。

工事をご検討の方はこのように宅内のエリアを限定して断熱リフォームを行う
『住みながら断熱リフォーム』がオススメですが、

大規模な工事が難しい場合は局所的な暖房設備の用意や、
内窓の設置などによる断熱性能向上効果の高い部分のリフォームをするのもオススメです。

↑自分で作る方法もあります。


最後に、③生活空間の温度、湿度を把握する事について、
やはり日頃からご自分の生活される空間の温度や湿度を意識しておくのとそうでないのとでは、有事の際に打てる策に大きな差が出るという事が予想できます。

まずは家の各所に温湿度計を設置して、それをこちらのリストに照らし合わせて、

そこがどの程度の環境なのかを把握しながら生活していれば、いざリフォームしようという時にも計画に含める事ができますし、

ちょっとしたことで解決できるようなアイデアが思い浮かぶこともあるかもしれません。


生活空間と収納内部でも、このように若干温度差がみられます。

管理が行き届かないと、
結露やカビの発生、
害虫の繁殖など
を促す可能性がありますし、

例外に漏れず、居室から外れるとこのように大きな健康リスクの生じる温熱環境となってしまっていることがあります。

寒い寒いといいつつ、そこがどれくらい人体に影響のある寒さなのかを把握して、
優先順位をつけてより良い改善プランで改修に取り組んでいくことができれば、
工事費やメンテコストだけでなく、光熱費や医療費の削減にも繋がり、長い目で様々なメリットが生まれてきます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?