【100年続きますように】
毎日、朝起きると子供の寝顔をみる。
カーテンからこぼれる薄暗い光は、
布団を頭までかぶって寝ている娘と、
暑くて布団から出たけれど、寒くなってうつ伏せに寝ている息子を、
ぼんやりと浮かびあがらせる。
枕で頬を押し上げヒヨコみたいな口の子供達、
薄いピンクで温かい娘の頬に手を置くと、
ムッと怪訝そうな表情で布団に潜り、
あ~もう朝かともぞもぞしている。
寒くて白く冷たくなっている息子の頬に手を置くと、
ギュッと土下座の姿勢をとり起きようともがくけれども、
眠くて止まってしまう。
パン!
私は手をたたいて、
「はい!朝だよ~!学校遅れるよ!起きて起きて!」
娘はもぞもぞしながら、「は~い」と言いながら、
まだまだ布団の中、
息子はムクッと立ち上がり、
「パパ抱っこ」と、ゾンビのように両手を前に私に向かってくる。
子供が子供として親と過ごせる僅かな時間の、
何気ない日常が私の子供達にも、孫達にも、
100年続きますように・・・
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