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拠点⑦-東日本大震災・原子力災害伝承館

カテゴリ:交流人口の拡大 見学:可能9:00~17:00
休館日:毎週火曜日、12月29日から1月3日
住所:〒979-1401 双葉郡双葉町大字中野字高田39

 2020年(令和2年)9月に開館した、東日本大震災による複合災害(地震・津波・原発事故)の記録と教訓を集め、未来へ継承する施設である。
 展示は5つのエリアに分かれている。動画の紹介では以下の通り。

◯プロローグシアター
 地震、津波、原発事故に伴う被害や住民避難の様子の映像
1 災害の始まり
 被災地の事故前での暮らしや地震津波の爪痕、事故対応などの資料や映像
2 原子力発電所事故直後の対応
 避難生活、錯綜する情報など、当時の被災者の苦難について、様々な証言映像や資料
3 県民の想い
 平穏な日常が複合災害で、どのように変わってしまったかの証言と資料
4 長期化する原子力災害の影響
 除染、放射線から健康を守ることなどの福島県民の対応
5 復興への挑戦
 福島県イノベーション・コースト構想の取り組みなど、逆境を乗り越え復興に挑戦する福島県の姿

 伝承館では、1日4回、語り部の方が、当時の様子を話してくださるそうだ。
 
 当初の工程表では廃炉作業まで最長40年と想定された。東日本大震災から11年が過ぎた福島第一原発は現在、燃料デブリを取り出す見通しが立たない状況だ。原発事故が起きたときの被害は甚大である。放射性廃棄物の処分場も決まっていない。
 一方、脱炭素化が加速するとともに、次世代型原子炉の開発が世界で進められている。脱原発でベースロード電源としての役割をなくしてしまうことは、できないだろう。
 伝承館が、未来へ何を継承していくか、考える場になってほしい。



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