見出し画像

縫工筋と膝の内側痛である鵞足炎

絞れているボディビルダーに見られる筋肉です。


付着位置


https://muscle-guide.info/sartorius.html

起始

上前腸骨棘(ASIS)

停止

膝蓋骨の内側(鵞足)

鵞足に付着している点がポイントです。鵞足炎との関連があります。
半腱様筋、薄筋と共に鵞足に付着しています。


また人体で最も長い筋肉と言われています。


作用

股関節屈曲、外旋、膝関節屈曲、内旋
になります。

腸腰筋と同じ作用になります。

股関節と膝関節を跨ぐ2関節筋ですので、股関節・膝関節の2筋に影響します。

縫工筋単体を狙って行うトレーニングは難しいと思います。
腸腰筋も共に働きますし、股関節屈曲筋としての働きも強い方ではありませんし。

大腿四頭筋を鍛える際に、共に使われている感覚です。


ニーインとの関連

股関節外旋筋である縫工筋が機能不全になることで股関節内旋、ひいてはニーイン姿勢になると思いがちですが少し違います。

実際にニーインしている方の縫工筋はガチガチです。
伸張され固まっています。

これを伸張型(牽引型)拘縮と言います。

筋は短縮してカチカチになることもあれば、伸張され伸びた状態で固まることもあります。

猫背・円背姿勢の方の脊柱起立筋が伸張され、固くなっているのと同じ状態です。


鵞足炎

実際に炎症が起きている際は、筋が伸張されても短縮しても痛いです。
圧迫や触診等でも痛みを感じます。

縫工筋を調べる際は
伸張位をつくるなら股関節伸展・内旋
短縮位を作るなら股関節屈曲・外旋になります。

短縮させる場合は特に他動的に負荷を掛ける事をお勧めします。
空気抵抗や重力抵抗ではやや物足りないかと思います。

ただ対象筋をリリースする事はあくまで対処療法です。
根本原因の解決が大事です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?