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2023年ゲームマーケット秋のスケジュール

今回はならんで!鳥獣戯画、ガニメデ戦記Zero+、ペンギンかんそくたい、ロケットカンパニーを並行作業で作っていましたので、その記録を書いてみようと思います。
もちろんこの間にも、ゲムマ2022春で販売した「フラワーマーケット」やゲムマ2024春で販売予定の「空島の商人」など、他のゲームの作業も並行して進めていますが、今回は秋に販売した4作品に絞って書いてみました。


2022年9月

ボドゲ大祭があまりにも楽しそうだったので、2023年は子ども向け新作ゲームを作って参加することを心に決めました。そこで昔から温めていたロケットカンパニーを商品化させようと考え、アートワークを高見さんに依頼しました。

2022年10月

植民地戦争+αさん(千夜さん)の「ならべてカンブリア」の存在を知り、そのスマートなルールに感銘を受けました。「ならべてカンブリア」のシステムを一部流用して、鳥獣戯画をテーマにしたゲームを作りませんかと千夜さんに打診しました。

2022年11月

ゲームマーケット秋でガニメデ戦記Zero2を販売しました。このころからZeroとZero2を1箱にまとめて4人まで遊べるゲームとして再販できないかを検討していました。できたら他のパブリッシャーさんから出してもらいたいなぁと思い、海外のパブリッシャーさんに色々とアプローチしてました。

ゲームマーケット後に千夜さんとディスカッションを交わし、「ならんで!鳥獣戯画」のルールをほぼ確定させました。「詠み人知らず」の和風の絵が好きだったので、アートワークを長谷川登鯉さんに依頼しました。

2023年2月

Twitterで中国のサンウィングさんから「ガニメデ戦記を中国でライセンス販売させてもらえませんか」と打診を受け、契約を取り交わしました。8月販売という計画でプロジェクトを始動させました。中国ビジネスのスピード感に驚きました。

フランスに向かう飛行機の中で「ならんで!鳥獣戯画」をテストプレイしたところ、スペースが足りなくてカードが飛行機のテーブルに乗りませんでした。そこで無理やり少ない枚数で遊んでみたところ、特に違和感なく遊べることがわかりました。得点計算もしやすく、プレイ人数も増え、いいことづくめしかありませんでした。飛行機の中で新しいルールが生まれました。

2023年4月

フランス滞在中も高見さんとは創作アイディアを語りあい、ガニメデ戦記Zero+の新要素は中国を意識したメックを2体追加することにしました。
4月になって高見さんから「ガニメデ戦記Zero+」のアートワークがあがってきました。出来上がった箱絵の完成度が高く、早く皆さんに公表したかったのですが、本当に販売されるのか不安で日本に荷物が到着するまで沈黙を貫きました。

2023年5月

高見さんにお願いしていた「ロケットカンパニー」のアートワークが完成しました。途中で「ガニメデ戦記Zero+」の作業が割り込んだので、順番を入れ替えて対応していただきました。

ある日、図書館でペンギンの図鑑を見つけ、ペンギンが世の中には18種類しかいないことを知りました。18種類という数がゲームになりそうだという漠然とした思いからペンギンを使ったゲームができないかと考え、メインシステムを神経衰弱したゲームを思いつきました。ただ、何かが足りない。もうひと捻り欲しいなと思っていた時に、ごーちんさんから「協力ゲームはどうですか」というアドバイスを受け、協力型神経衰弱が生まれました。

2023年6月

ペンギンのイラストと言えば誰だろうと考えたときに、真っ先に浮かんだのがペンギンパーティをデザインしたTANSANの朝戸さんでした。そこで「ペンギンかんそくたい」のアートワークを朝戸さんにお願いしました。
朝戸さんからのアイディアで舞台を南極大陸にしたり、カードを正方形にしたりと、箱をペンギンの形にしたりとどんどんペンギンかんそくたいが出来上がっていきました。ペンギンかんそくたいには朝戸さんのアイディアがぎっしりと詰め込まれています。

2023年7月

「ペンギンかんそくたい」のカードのテイストがなかなか決まらず、締め切りが近づいてきました。そんな時、朝戸さんが仕事で東京に出張に来られたので、直接会いに行き、カレー屋さんでアートワークの最終打ち合わせをしました。そして、最後はきっちり予定通りにアートワークが仕上げていただきました。さすが朝戸さんです。

2023年8月

「ロケットカンパニー」がタチキタさんから納品されました。いつも通り、素晴らしい出来栄えです。

サンウィングさんから送られてきた「ガニメデ戦記Zero+」の説明書を確認したところ、誤字脱字が大量にあることが判明しました。急ピッチで校正し、結局は原稿を引き取って高見さんに直接修正していただきました。
誤字が入ったまま印刷されるのではないかと、不安な日々を過ごしました。

「ならんで!鳥獣戯画」の作業をしていた登鯉さんから「全種類ユニークカードで描いていいですか」「仏いたら楽しいですよね」という提案をいただき、ギリギリまでゲームを面白くする作業を続けていました。こういうのがゲームのディベロップなんだろうなぁと思っています。

2023年9月

ボドゲ大祭には「ペンギンかんそくたい」と「ロケットカンパニー」の2作品を新作として販売しました。
小さなお子さんが多いイベントだったので、子ども向けのゲームの新作を用意できて良かったです。「ロケットカンパニー」にはブランクカードを入れているので、自分オリジナルのロケットを描くことができます。ボドゲ大祭ではその場でイラストが描けるようにサインペンやマッキーを持ち込んだのですが、使う場面がありませんでした。

2023年11月

中国のサンウィングから「ガニメデ戦記Zero+」が納品されました。誤字があって少し残念でしたが、想定外のプロモーションカードが同梱されており、驚きました。サンウィングさんに問い合わせたところ「我々からのプレゼントです」というメールが来て、サンウィングさんの太っ腹に驚きました。

「ならんで!鳥獣戯画」も台湾の印刷所さんから納品されました。その後、納品ほかほかの商品をフォアシュピールに持ち込み、皆さんに遊んでいただきました。

2023年12月

ゲームマーケットでは新作を「ならんで!鳥獣戯画」と「ガニメデ戦記Zero+」、9月に発売した「ペンギンかんそくたい」と「ロケットカンパニー」を販売しました。
おかげさまで好調なセールスになりました。ご購入いただき、ありがとうございました。
今回は名刺サイズのゲーム紹介カードをすべてのゲームで作りました。通販サイトのURLなどを書いていますので、ゲムマ後に気になったゲームがありましたら、ゲームカードに載せたQRコードからアクセスしてください。

今回も多くの人に助けられてゲームを作ることができました。
今後も子どもと大人が一緒に遊べるゲームを作り続けようと思います。
来年は「空島の商人」というゲームを販売します。
これからもさとーふぁみりあをよろしくお願いします。

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