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第1章 コードに沿ったプレイ


┃名曲に挑む



皆さんこんにちは!ギター講師のソエジマトシキです。今回はこのnoteを通して皆さんのギターライフのお手伝いをさせていただけること、大変嬉しく思います。本編に入る前に、少しだけIsn't She Lovelyについてお話ししましょうか。

Isn't She Lovelyはご存知Stevie Wonderの名曲です。邦名は「可愛いアイシャ」で、 Stevie Wonderの娘であるアイシャちゃんの誕生祝いとして書かれたというエピソードも有名ですよね。

以前からこの曲は、FunkやR&Bの曲を中心に演奏するセッションで度々登場していました。大抵の場合、シンガーの方からリクエストが入り、楽器隊もそれに合わせて演奏するという形でした。

しかし近年、Neo-Soulギターブームの勃興に伴い、ギターで演奏する曲という側面も強くなってきています。

というのも、世界中のおしゃれギタリスト達が、ソロギターやセッションという形でこの曲を演奏している動画を SNS に頻繁にアップしているからです。僕自身もそのような動画を見て練習した一人ですし、皆さんもまたそうかと思います。

今や、ギターのスタンダード曲として外せない存在となったIsn't She Lovely。本書では、Isn't She Lovelyをより自由に・より楽しく・より音楽的に演奏できるようになるためのノウハウを余すところなくお伝えします。

最後まで読み終える頃には、きっと皆さんのギターライフがもっと楽しくなりますよ♪それではいってみましょう!


┃コードに沿ったプレイとは何か


本書を見ている方の多くが、コード進行に沿った彩り鮮やかなソロに憧れていると思います。では、コード進行に沿ったプレイとは一体なんなのでしょうか。

具体的な解説に進む前にまずはこの前提を皆さんと一致させることが大切だと思うので、最初にこの話をさせてください。

皆さんはどういった状態を思い浮かべますか?

・コード構成音を中心にプレイしている
・コード毎にスケールをチェンジして弾いている

こういったところでしょうか。僕はこのように考えています。

・ペンタを基礎として、コード進行のツボを理解した上で、1音でそのコードを表現できる音をペンタに+αしながら弾いている

皆さんはどれかに当てはまりましたか?

もちろんはじめに提示した2つの例でもコード進行に沿ったソロを弾くことができます。ですが、難易度が非常に高い上に覚えることも多く、多くの方が挫折してしまうのも現実です。

本書では、”明日からすぐ効く”と言う部分を大事にしていますので、今回はペンタ+αでコード進行に沿ったソロを目指していきます。

【前提】ペンタ+α コード進行に沿ったソロは、 ペンタを基礎として、コード進行のツボを理解した上で、1音でそのコードを表現できる音をペンタに+αしながら弾いている。


┃ペンタ+αの世界


というわけで皆さん、ペンタ+αの世界へようこそ!この章では、ペンタにどの音を、どんな目的で追加するかというのを、具体的なフレーズを用いて説明していきます。

Isn’t She Lovelyでは使いどころが沢山ですよ!

【前提】第1章では「こまかい理論付けの前にとにかくペンタ以外の音を混ぜて弾いてみよう!」をコンセプトに解説していきます。


①ペンタ+9th

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難易度:★☆☆
使い所:いつでも
キャラ:クール

ペンタ+αを語る上で最も重要な音が9thです。9と言う数字はどこから来ているのかと言うと、ルート音であるC♯マイナーペンタの「C♯音」からの距離なんですね。

ただ、ペンタのルートから9番目の音といっても上のポジションで言う9thの音には辿り着きませんよね。ペンタのポジションの他に、うっすらとした●があるのが分かりますでしょうか。ペンタの音と薄い●を合わせると、世界標準のマイナースケールである「ナチュラルマイナースケール」になります。9thとは、ナチュラルマイナースケールルートから 9番目の音と言うことです。

勘の良い方はもう気づいたかもしれませんが、9番目の音は2つ目の音のオクターブ違いです。ナチュラルマイナースケールはルートから次のルートまで7つの音で構成されます。つまり、オクターブ上のルート音は8度になります。その次の音である9番目の音は、ルートの次の音と言うことなんですね。

これから出てくる+αの音も同様に数字にて表記しますが、数え方は全てこれです。しっかり覚えていきましょう!


・ペンタ+9thの特徴


とてもドラマチックで甘美な響きを得ることができます。ルート音からm3rdまでを9thがうまく埋めてくれますので、メロディーの構成が随分と楽になります。ジャズなどでも積極的に用いられるテンション音なので、ジャズっぽいと感じた人もいるかもしれません。

また昨今のNeo-Soulギターにおいては、9thは必須中の必須テンション音なので、そういったプレイスタイルを目指す人はぜひここで覚えておきましょう。

C#マイナーにおいての9thは「D♯」の音です。バッキングトラックを流しながら常にこの音を弾いてみるとわかりますが、大体どのコードにも気持ちよく当てはまります。つまりペンタ+9thであれば、Isn’t She Lovelyのどこでも使うことができます。

感覚としてはペンタ一発にも近いといえます。ですので後のコード進行をそれほど気にしなくても随時弾けると言う気軽さもあるので、まさに入門にはうってつけと言うわけです。ぜひ下記のフレーズ例を使って聞いてみて下さい!

【まとめ】9thはオールマイティに使える一音!この音からおしゃれギターに入門しよう!


・Ex-1【入門フレーズ】ペンタ+9th

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・Ex-2【初級フレーズ】ペンタ+9th

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②ペンタ+m6th

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難易度:★☆☆
使い所:F♯7以外いつでも
キャラ:歌的

先程の9thと同様、C#ナチュラルマイナースケールをルート音から順に登って行った時、ペンタ以外の音がもう一音入っていることが分かると思います。それがルートから6番目の音『m6th』になります。またの名をm13th。こちらはオクターブ上でテンションノートとして使うという意味が込められています。

m6thはIsn’t She Lovelyにとってとても重要な音です。というのも、メロディに思いっきり入っているんですね。最初の歌い出しのところで使われています。イ〜ズンシラ〜ブリ〜の、ズンの部分です!笑

この曲を象徴するメロディで使われている音なので、全般的に使うことができます。ただ一箇所だけ注意すべき点がありまして、それが2番目のコードF♯7です。

ここについては、次に紹介する13thと密接な関係があるので、後述することにします。まずはm6thを使った歌メロ的フレージングをお楽しみください!

【まとめ】歌メロにも使われているm6thでメロディアスに歌い上げよう!


・Ex-3【入門フレーズ】ペンタ+m6th

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・Ex-4【初級フレーズ】ペンタ+m6th

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③ペンタ+13th

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続きは「Isn't She Lovely攻略note」本編で!1曲に完全特化した濃密なレッスン、全40個の超実践的フレーズで皆様の上達を徹底サポートいたします。

セッション定番曲Isn't She Lovelyを今よりもっとおしゃれに弾けるようになるギター教則note!

今後も皆さまのお役に立てるようなnoteを書いていきますので、良いと思ったらサポートいただけますとさいわいです😌更新の励みになります!