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グルメな夫、下ごしらえもまた楽し


先日、長さ40センチもあろうかというささげをガムラン(インドネシアの伝統音楽)の先生からいただいた。日本人で喜んでもらってくれる人がいないから、と言う理由で。インドネシアの市場では立派なささげを毎朝売っている。家庭料理のありふれた食材だ。だから同じジャワ人の夫が料理するだろうという見込みでいただいてきた。
常日頃食べている冷凍インゲンと同じわけにはいくまい、と思っていたら、下ごしらえをしていた。塩水に一晩漬けたささげは見た目に反して柔らかくおいしい料理になり、あっという間に私のおなかの中に納まった。

グルメな夫のささげ料理
インドネシアの中部ジャワの都市ソロの市場で売られていた野菜。大きなゴーヤが小さく見えるほど大ぶりなカチャン・パンジャン(kacang panjangささげ)

グルメな夫が下ごしらえをせずに料理した時にはよく料理をした後待たされる。味がしみこむのは料理が冷める時だというのである。冷めてもおいしい、と思う私は冷めたままの料理を食べ、グルメな夫はレンジで温めてから食べる。どうやら、私に食べるグルメの才能さえもないことを悟ったのか、私が冷めた料理を食べていても黙っている。

今日もグルメな夫は仕事に行く前にゴーヤの下ごしらえをしていた。グルメは勤勉である。

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ゴーヤを切って塩水に漬ける。苦みが弱まる。



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