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グルメな夫にとって、枝豆は贅沢か?

グルメな夫が大学で働き始めると、しばしば教授たちのお供をして飲み屋さんに行ったものである。飲み屋さんではまずビール、そして枝豆がテーブルに出される。それを見たグルメな夫は、インドネシアで小さい時お米を買うだけのお金がなくて枝豆を食べた記憶を思い出して、「なぜ教授たちは貧しくないのに枝豆を食べるのだろう?」といぶかしんだ。
 
グルメな夫のオヨメサンはビールは飲まないが、枝豆が大好きである。オヨメサンが枝豆を食べていると、グルメな夫は、「きっと食費を節約しているんだ。」と反射的に思ってしまう。しかし、オヨメサンが食べているのは生からゆでた枝豆ではなく、冷凍の枝豆だから、それなりの値段がする。日本で枝豆を食べるのは、倹約どころか贅沢でしかない。
 
グルメな夫は枝豆の味は大好きだが、どうしても貧しかった時の食べ物のイメージが取れず、「枝豆贅沢」をエンジョイしているのはオヨメサンの方である。

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