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グルメな夫、新しい言葉「味のコピペ」を思いつく

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再利用が好きだ。なぜか、グルメな夫のオセンオセン(野菜の炒め煮)は汁が多い。食べ終わると素晴らしくおいしい汁が残る。料理のお手伝いをしながら、その汁の再利用に異様にやる気がでる。
料理の才能がまったくない(すでにあきらめの境地の)私。夫の料理の残り汁をお粥に利用するのは、我ながらいい考えだった。
このとき、夫は『味のコピペ』という造語を思いついた。スバラシイ!

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グルメな夫がつくったオセンオセン・パレ(ゴーヤの炒め煮)
ゴーヤ、薄揚げ、エビ、しめじ、ピーマンなどが主な材料。卵を入れることもある。

ゴーヤ料理といえば甘辛く炒め煮にするものと思っていたので、そうではない食文化もあるのだということを知った時は衝撃だった。インドのゴアにある姉の夫の家を訪れたとき、ゴーヤがふんだんにマーケットに出回っていることを知って、ゴーヤ料理を所望したところ、姉が嫌な顔をした。
翌日でてきたのはゴーヤの輪切りをフライパンで焦げないように時間をかけて焼いたもの。味はついていない。そっけないゴーヤ料理を、せっかく時間をかけてつくってもらったからと、一生懸命口に押し込んだ。インドネシアのオセンオセンのようなゴーヤ料理を期待していた私は当てが外れてしまった。ゴーヤは手間暇ばかりかかる、料理人泣かせの食材だったのである。インドとインドネシアでは全く異なることを最も思い知らされた瞬間だった。
ゴーヤの料理方法は他にいないのかときいてみたが、ないと言う。そこで、オクラがサンバルというスパイシーな炒め煮料理で供されるので、それと同じように料理してもらった。とてもおいしかったが、インドネシアとインドの違いをやはり感じずにはいられなかった。ゴアにいる間、大豆を見かけなかった。大豆を発酵させた醤油のような調味料が存在しないことが調理法や味付けの大きな違いになっているのだと思った。

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