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グルメな夫のオヨメサン、フルーツサラダはジャワ式がよいと悟る

グルメな夫がジョクジャカルタで友人に会うというので、ついて行った。某有名レストランで食事だった。

ジョクジャカルタ郊外にある魚料理が名物のレストラン

まずは飲み物を注文。ジャワの薬草ドリンク、「ジャムウ」も2種類だけだがメニューに入っている。ジャムウ専門のお店はたくさんあるが、普通のレストランでジャムウをだすところは初めてだ。さすがはジョクジャカルタの人気レストラン。「クニールアッサム」というウコンとタマリンドの甘酸っぱいのにした。濃い山吹色のドリンクである。
 
次に食べ物だ。「サラッド・ブア(フルーツサラダ)」というのは初めて見るメニューだが、ちゃんとしたレストランなら冒険しても大丈夫だ。たぶんフルーツポンチのような、細かく切ったフルーツが盛られたものだろう。
 
グルメな夫の友人家族は鶏の唐揚げなどを食べていた。アメリカの有名なフライドチキンのチェーン店がインドネシアにもあって、オシャレに決めたい若者が利用しているらしいが、テーブルの上のから揚げは全く同じものに見えた。
 
お待ちかねのフルーツサラダが到着した時、激しく後悔した。なぜ冒険してしまったんだろう。白い小皿に並ぶイチゴになんとマヨネーズがたっぷりかけられているではないか。世界のいったいどこにイチゴにマヨネーズをかけて食べる人間がいるんだ???ありえない!ありえない!ありえない!・・・・・・・・いや、インドネシアではイチゴは高級フルーツ。マヨネーズは新しい外来文明の味。この二つの組み合わせもまたオシャレだというのだろうか。
 
撃沈した私のためにグルメな夫が別のものを注文してくれた。「ロティス」はスライスした未熟な果物をピーナツソースにつけて食べる、ジャワ式のフルーツサラダ。ああ、癒される。やっぱりジャワ式がいい・・・。パイナップルが最高においしい・・・。インドネシアに行くようになって初めて気づいたのだが、パイナップルはとりわけピーナツソースと相性がよいのである。グルメな夫はさらに、さっぱりした野菜スープも注文してくれた。「サユール・アッサム」はタマリンドの酸味が爽やかで、トウモロコシの甘味と絶妙な組み合わせだ。

左上より時計逆回りで、チャプチャイ(中華風野菜炒め煮)、ロティス(ジャワ式フルーツサラダ)、ロティス用のピーナツソース、揚げ豆腐と揚げテンペ(インドネシアの大豆発酵食品)、サンバル(唐辛子ペースト)、サユール・アッサム(タマリンドの酸味のある野菜スープ)

復活した私にグルメな夫は魚料理をすすめた。「グラメ・アッサム・マニス」はグラメという高級魚を甘辛く味付けしたもの。この高級レストランの一番のおすすめメニューである。私以外はフォークとスプーンで食べるインドネシア人。魚の身は半分以上残っている。自分の箸を取り出して、美味しい白身をすっかり食べ尽くした。もちろん日本の箸である。インドネシアの箸は先が細くなくて食べにくいからだ。

あぁ、今日もグルメして大満足。ジャワ料理はクセになる。

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