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ストレスがあると料理をやりだすグルメな夫


グルメな夫の習性は実に変わっている。仕事が行き詰まったり、悩みを抱えていたり、何かストレスにさらされるとやおら料理を始めるのである。いわく、
「料理をすると頭がリフレッシュするんだ。」
おかげで、そばにいるとストレスで八つ当たりされるどころか、美食を食べさせていただける。グルメな夫はなんともありがたい存在である。

ジョクジャカルタで売られていたタフ・バッチャム(tahu bacem)。手前にテンペ・バッチャムがある。ココナッツミルクとケチャップ・マニスで豆腐やテンペを甘辛く煮詰めている。買うとき激辛の緑の唐辛子をつけてくれる
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夫がつくったタフ・バッチャム。ココナッツミルクを使っていないが、スパイスのせいで日本の豆腐料理ではなくインドネシアの豆腐料理になっている。

インドネシアにいる時は、豆腐(tahu)とテンペ(tempe インドネシアの大豆発酵食品)をよく食べる。町の食堂(warung)でご飯を食べるときは、鶏肉ではなく豆腐やテンペを選べば、体にもお財布にもやさしい。インドネシアの豆腐は日本の豆腐と違ってみがしまって固いので、煮崩れしない。豆腐もテンペも甘辛く煮詰めたものが好きだ。唯一の欠点は日持ちしないことだ。インドネシアの我が家には冷蔵庫がないので、その日のうちに食べないと腐ってしまう。
 
インドネシアに行くたびに義姉がタフ・バッチャムとテンペ・バッチャムをつくって差し入れてくれるのがとても嬉しかった。手間と時間がかかる料理で、日本で母がお正月のために豆腐を長時間甘辛く煮詰めていた、あの煮豆腐に匹敵する。タフ・バッチャムやテンペ・バッチャムをつくれる義姉は、家族の中でも料理の達人とみなされている。
 
今度インドネシアに行けるのはいつになるのだろうか・・・。


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