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【アーティストグリーンカード】(EB-1永住権)取得方法 ⑤最終面接


アーティストグリーンカード
とは?
初めて聞く方は、まずはこちらから↓
https://note.com/toshidance/n/nd6f7a9e84a88


いよいよ最後のステップになります!
無事に書類の審査も承認されたら、グリーンカード取得にふさわしいかどうかの面接が行われます。

戸籍情報、過去の職業・犯罪歴なども事前に取得して提出する必要があります。また、健康診断(予防接種)なども必要になってきます。永住権申請以外にも、こういった細かい費用や時間がかかるので、こちらも余裕を持って手続きを進めてください。


アメリカで申請して、アメリカ国内で受け取る場合はアメリカで上記の面接を行います。

ただし、やむをえない事情で、グリーンカードを申請後、日本に戻る必要がある場合は、日本のアメリカ大使館に行って面接を受ける必要があります(僕の場合はこのケースでした)

そしてもう全てのプロセスが終わった・・・と思っていたら、実はここで最終面接があります。今までは書類上でのチェックのみでしたが、ここでは、実際に面接官と話して、内容の確認を行います。

近年はテロ、様々な犯罪、経済状況などによって、どのビザも認可されるのが難しくなっています。僕が最初に取得した2013年10月の時は、日本での面接はとても厳しいとよく言わていました。

事実、日本のアメリカ大使館で面接を受けた人が、その時点で無効になったり、再度必要書類を提出するように求められ、半年以上日本で足止めをくらったりもしていました。
僕は2013年はカナダのトロントでこの面接を行いました。面接場所に関しては様々な意見があり、これも一概には言えないのですが、母国のアメリカ大使館で行う人がやはり多いです。ただ、僕の場合は日本での経歴がなかったり、日本に帰るタイミングが合わなかったりしたので、NYから比較的近い、カナダのトロントで取得しました。

ただ、英語力に自信が無い人は、日本の方がいいかもしれません。面接で日本語も話すこともできる事も多いですが、基本は英語で進行していきます。ただし、原則としてはアメリカで申請して、アメリカで面接を受けるのが一般的なケースです。


面接の順序としては、
 アメリカ大使館に面接の予約を入れる
 面接後、問題なければパスポートが入った書類が自宅、または最寄の指定された場所に送られる
 通常2週間ほどで自宅、もしくは指定された場所にレターパックで届けられる。(レターパックなので、追跡も可能)

となります。

面接官によって、聞かれることも違います。運もあると思います。
でもその中でも、グリーンカード、アーティストビザを含め、過去4度のビザ面接を行った僕が、重要だと思われるポイントをあげておきます。何を聞かれても堂々と答えられる準備をしておきましょう。コツは、余計なことを言わないことです。質問された内容に、簡潔かつ的確に答えるようにして下さい。
7、8個の質問の中から面接官は、何かボロが出ないか、という事を探し出そうとしている、と思ってください。(実際はそんな事ないとは思いますが、心構えとして)

僕が聞かれたことも含めいくつか予想される質問内容を挙げておきます。

・その卓越した能力(extraordinary ability)を証明してください。
・今現在、その仕事で収入(income)はあるか?
・なぜカナダ(日本)に来ましたか?ビザだけの目的ですか?
・NYでは何をしているのか?
・どうやって生計を立てているのか?立てていたのか?
・前行っていた学校の名前は?そこで何を学んでいたのか?
・結婚しているか?
・ジャッジの経験はあるか?

などです、あとはいくつか言ってはいけない、言うとよくないタブーワードがいくつかあります。そこはここまでのステップを一緒に進めている弁護士に相談してみると色々教えてもらえると思います。

僕の場合は、アーティストグリーンカードを取得する前にO1ビザを取得していたので、移民局にとっては既に卓越した技能・業績の保持者である認識なので、今回の審査時に有利になったかもしれませんが、どんな質問をされるかは分かりません。


事前に必ず面接の模擬試験も弁護士さんにしてもらいましょう。

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また、僕の場合、この質問の一番上、

「卓越した能力(extraordinary ability)を証明してください」


の質問がカナダのトロントで受けた一番最初の質問だったので、かなり焦りました。
僕は、その時ダンスのテレビ番組に出ていたりしたので、その事を話したら、面接官のお子さんが
「娘もダンスをやってるのよ〜!もちろんこの番組も知っているわ〜!凄いね〜!」
みたいな感じで終始和やかに面接ができました。

ただ、同じ質問を2度目のアーティストビザを取得する時、日本のアメリカ大使館(大阪)で受けた時は、簡単にこんなテレビに出ました、という事を伝えたあと、すぐにその時に持参していた資料を渡しました。僕は1500ページほど持参していきました。
実際には、必要な書類だけ持っていけば良いのですが、もし込み入った質問が来たときに、自分の口で説明するより、弁護士さんと一緒に作った資料を見せた方が説得力があると思い、1500ページを全部印刷して持っていきました。
実際に全部見せることはありませんでしたが、この質問をされた時に、これみよがしに、持ってきた1500枚の紙を面接官のクリアボードの前に置いて
「これを見てください」
と言って、その量で圧倒しました。もちろん全部は面接官と面接者をさえぎるクリアボードの下の狭い所には入らなかったので、渡したのは最初の方の数部でしたが、でもそれが僕にとって一番自信のある経歴でした。



ここまでの⑤つのステップを終え、無事に面接も終えたら、
Congraturation!!!おめでとうございます!!
無事にアーティストグリーンカードが承認されました!

そして、実際に手元に届くまで、1、2ヶ月かかりますが、特に問題もなければ届きます。これでアメリカで合法で働くことができます。
オーディションなどもビザの理由で受けられない、不利、ということはかなり少なくなると思います。でもあくまでもこれはスタートラインなのです。

approval(承認)の結果は然Emailでやってきます。

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アーティストビザでは受けられない仕事も存在します。そういった意味ではアメリカ永住権獲得は、アメリカで更に活動の幅が広がる大きなきっかけになると思います!

それだけ、異国で挑戦するという事は簡単なことではありません。でもこれだけのステップを乗り越えられる人も少ないのも事実ですので、
そういった意味でもアーティストビザを取得して、日本から世界に飛び出せる表現者になっていきましょう!

動画にもプロセスをまとめてますので、こちらもよろしければご覧ください↓
https://www.youtube.com/watch?v=vQk2FKuVCrE

グリーンカ


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