[Stataによるデータ分析入門]回帰分析の係数をファイルに保存

たとえば,グループごとに回帰分析を行い、その係数をファイルに保存する方法を考えましょう。
 ここで例として使用するrent-shonandai.xlsx には1999 年と2004 年の賃貸物件情報が含まれていますが,サンプルを1999 年と2004 年に限定して回帰分析を行い,その係数をcoef.dta というファイルに保存するという作業をやってみましょう。この一連の作業はstatsbyというコマンドで簡単に実行できます。

import excel using rent-shonandai.xlsx, firstrow clear
statsby _b,by(year) saving(coef):reg rent floor age

 statsby の後ろの_b は,係数を取り出すことを意味しています。標準誤差を取り出したいときは,_se と入力します。カンマ以降はオプションでby(year) は年次ごとに推計することを意味します。saving(coef, replace) は取り出した係数をcoef.dta というファイルに保存しろという意味になります。また,“,replace”は同じ名称のファイルがあるときは上書きを意味します。セミコロン(:)の後ろにregress コマンドと被説明変数,説明変数を並べます。実行した結果を見てみましょう。

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coef.dta をbrowser で開いてみると,以下のように年毎に推計した係数がcoef.dta ファイルの中に格納されていることがわかります。

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本記事は、Stataによるデータ分析第2版で紹介していたものの、ページ数の関係で第3版での掲載を見送った項目を紹介しています。

Stataによるデータ分析入門第3版のWEB補論の一覧はこちら。



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