[Stataによるデータ分析入門]Stata16以前のtableコマンドについて

Stata17ではtableコマンドの使い方が大幅に変更になりました。拙著Stataによるデータ分析入門第3版では、Stata17の利用を前提に執筆しておりますが、ここではStata16以前のユーザー向けにStata16以前のtableコマンドの使い方について紹介します。

使い方

Stata16以前のtableコマンドの使い方ですが、以下のように記入します。

※do-fileの例は著者のページの「Stataによるデータ分析第3版WEBサポート」のデータ・プログラムのダウンロードで取得できるchapter2-2_v16.doを参照してください。

https://sites.google.com/site/matsuuratoshiyuki/


table (カテゴリー変数) [if 条件], c(統計量 変数)

tableコマンドは、オプションをつけない場合、tabulateと同様に、カテゴリーごとのサンプル数を出力します。

ここでは、Stataによるデータ分析第3版の第1章で使用したrent-shonandai.xlsxに含まれる1999年と2004年の湘南台駅周辺の賃貸物件の賃貸料のデータを用います。これをStataで読み込み、tableコマンドで、2時点各時点のサンプル数を表にします。

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ここにc(統計量 変数)というオプションをつけると、カテゴリーごとの統計量を出力します。下の例では、年次ごとの賃貸料の平均値の表を作成しています。

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ここまでは、tabstatコマンドと本質的には変わりません。tableコマンドの便利なところは、2つ以上のカテゴリー変数による、以下のような統計量から構成されるクロス表を作成できる点です。auto_lockは、オートロックの有無を示す変数で、0であればオートロックなし、1であればオートロックがある物件であること示します。この表をみると、1999年でも2004年でも、オートロック付の物件は、オートロック無しの物件よりも賃貸料が高いことがわかります。

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3変数のクロス表を計算する

次の表は、賃貸料の階級category、年次yearとオートロックの有無(auto_lock)の3つの変数によるクロス表です。この表は、tableコマンドで作成することが可能です。

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table (カテゴリー変数1)(カテゴリー変数2)(カテゴリー変数3), col row

このように、カテゴリー変数を3つ並べると、次のような、カテゴリ変数1が行方向のカテゴリーに、カテゴリー変数3が列方向の大きな分類に、カテゴリー変数2が列方向の小分類となるような作成されます。

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オプションのcolとrowは、行方向と列方向の合計値を表示せよという意味になります。tableコマンドの場合、このオプションをつけない限り、合計値は表示されません。
次は、Stataに

table category auto_lock year, col row

と入力したときの結果です。上の表と同じ形式になっていることを確認してください。

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Stataによるデータ分析入門第3版のWEB補論の一覧はこちら。


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