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agent-style applications の時代がやってきました。 予想より早い、しかもさらにここから加速しそうです

11月7日早朝、OpenAI DevDayが開かれました。初の年次開発者総会です。GPT-4がデビューした2023年3月以降の技術発展が一気に紹介されました。あまりにたくさんあるので、網羅的に説明するのはOpenAI CEO Sam Altmanに任せるとして、ここでは、私が考えたポイントを3つほど上げて、いろいろ考えていきたいと思います。

1.やはり値段が大切
期待されていました値下げが実現しました。GPT-4はざっくりいって65%オフ程度になりそうです。もちろん使い方により多少値下げ幅は変動します。私も早速この新型GPT-4 Turboを半日結構使ってみましたが、なんとか5ドル程度で収まりました。以前なら10ドルを確実に超えていたと思います。これならばPoCでも使える場面が増えてくると実感しました。いよいよGPT-4の未だに底が見えない潜在能力をあちこちで使うときが来たようです。財布に優しいのは誰にとってもうれしいものですね。よかったよかった。


2.プログラマーでなくてもAIアプリを構築できる
今回の発表を見ていると、開発者会議でありながら、no-codeで動かせる機能がたくさん盛り込まれていることに気が付きました。自分にカスタマイズされたChatGPTを対話形式で作成できるGPTsはその代表です。開発者向けプラットフォームとされるAssistants APIも以下のようにPlaygroundを使えばコーディングは要りません。Toolとしてcode interpreterが既に実装済みなので、それを呼び出して実行するためのプロンプトを書けば、あとは自動でやってくれます。すごいですね。
今回はデフォルト確率を算出するモデルを以下のように、1から5のステップで作成するプロンプトを書き、code-interpreterをonにして実装しました。特にコードは書いていません。

実行してみると、モデルをきちんと作成し、AUCの算出やヒストグラムの生成まで指示通りにこなしていました。素晴らしいですね。


3."agent-style applications"が簡単に構築できる
OpenAI CEO Sam Altmanのプレゼンを聞いていると、今回はagentが強調されているなと感じました。PlaygroundのToolの中にfunction callingが用意されており、これを使えば、自ら状況によって次のアクションを判断するagentを以前よりはるかに簡単に作成できそうです。agentはオープンソースではいろいろ実装が増えていましたが、OpenAIのプラットフォーム上でこんなに早く実装できるとはちょっと予想していませんでした。GPTsと相まって、2024年は"agent-style applications"元年になりそうな予感です。ほんと楽しみですね。



いかがでしたでしょうか? 今回のDevDayでの発表を受けて、世界中の開発者がいろんなAIアプリを考えているようです。私も早速、agent-style applicationを作成してみたいと思います。Stay tuned!



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