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ZOZOの法務部が(も)色々がんばっている話(FASHION x TECH編)

(トップ画像はSlackアプリ「ほうむくん」です。)
「ZOZOの法務部」はどんな仕事をしているの?について、2020年の公表情報ベースで、事業法務について、分かりやすいものをまとめました。

WEARアイテム検索

ファッションSNS(WEAR)の投稿コーディネートをAIが自動解析し(トレンド解析をした上で)カスタマイズされたレコメンデーションを提供しています(リンク)。

投稿画像の鮮度と運営者側の使いやすさがキモなので、投稿者の個人データの利用についての適切な同意取得と、閲覧者に対してデータ活用するための適切な事前手続を色々考えておくことが必要です。

とはいえサービスが始まってから見えてくるユースケースもあるので、法務としては事前準備をしつつも、その後の問題に幅広に対応しています。

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3Dバーチャルモデル

ディープフェイク技術を用いた3Dバーチャルモデルも開発しています(リンク)。バーチャルモデルのモデルのパブリシティ権や、バーチャルモデルが発言・発信を行うときのペルソナ設定にも法務観点で関与しています。

ユーザーごとにカスタマイズができそうですが、その方向性・程度はどうするか等、今後やるべきことが(法務面も)色々湧いてきます。

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ZOZOSUITS2、ZOZOGLASS

身体サイズ計測のZOZOSUITS2を2020年秋に、また肌の色計測のZOZOGLASSを(2020年に開発して)2021年春にローンチしました(リンク1リンク2)。

全身タイツ姿もノーメイク姿もパーソナルなものなので、いずれもサービスのギミック性がある反面、センシティブなものです。そのためデータ取得の範囲と目的についての適切な同意取得はもちろん、実際のデータ事故を未然に防ぐセキュリティ部門との協働が不可欠です。

分かりやすさを重視すると計測結果は数値のみではなく「肌」色や「赤み」などの日本語表現で示したいので、UI/UXのポリティカル・コレクトネス観点は法務部も一緒に考えました。

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おわりに

ローンチされた結果だけ見ると分かりやすいスキーム、しごく当たり前な法律構成になっています。
が、ここに至るまでの事実関係の整備、法的スキームの整理、規約や契約の検討は色々と苦労しています。。テック系新規事業の法務経験をあれこれ活用しています。




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