【連載】小池都政2期目の進路~2.0時代(4)/弱者支援/トップの共感ありやなしや

《都政新報2020年7月17日号掲載》

 「派遣や住み込みで働いていたが、仕事も住まいも失ってしまった。ネットカフェが閉鎖となり、寝泊まりする場所も失った」「次の給料の振り込みまで所持金がない」

 日雇い労働者の簡易宿所が集積する山谷地区(台東区など)で路上生活者の生活支援に取り組む「山友会」には、新型コロナ禍でこんな相談が多く寄せられるようになったという。炊き出しや巡回相談でも、新たに路上生活に陥った人が目立つ。同会副代表の油井和徳さんは「新型コロナの感染拡大による経済状況の悪化の影響は、不安定な雇用状況にあった人たちを、より困難な状況に追い込んでいる」と危機感を募らせている。

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