土佐山アカデミーの定点観測 vol.08 〜新企画「土佐山アカデミーと、言葉」とゴール


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〜東京在住のサポートメンバー髙木健太さんに、都会から見る土佐山や土佐山アカデミーについて書いてもらっています〜

定点観測も早いもので8回目。ずっとあたためていた新企画を始めます。
その名も「土佐山アカデミーと、言葉」です。

前回までのnoteと違い、ですます調で進めます。こうした方がこの企画を届けやすいと思ったからです。走りながら変えていく。土佐山から学んだイズムですね。言葉のゴールを意識して、そこにいるあなたに、話しかけるように書いていければと思います。

さて、「土佐山アカデミーと言葉」。実はこの新企画にはゴールがあるんです。大きなことを言いますね。
本にしようと思います。いや、するんです!

始まりは3月までさかのぼります。10周年に向けて「土佐山アカデミーが大切な価値観」について、棚卸しをしていた3日間の合宿でのこと。掲げていく言葉についてああだこうだと話をしていた際、吉冨さんが一冊の本を紹介してくれました。その本の名は
「MAKE OUR TOWN」
沖縄でタルト屋さんなどを営む、チューイチョークという会社が出している本です。ハードカバーの中には150ページに渡って、会社を形成する上で大切にしているものやことが50個並んでおり、物語のように体に入ってくる素敵な本です。出会った時、ひらめいてしまったそうです。「こんな伝え方、土佐山でできたらどうなるんだろう…!」と。

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土佐山アカデミーにも、大切にしている言葉がいくつもあります。

「ねぇ、次、何して学ぶ?」をはじめ「オモシロガリスト」「風の人 水の人 土の人」「遊びと学びの境界線をなくす」などなど。これらは、土佐山という場所での10年という地層に磨かれてできた言葉です。普段からみなさんが使ってらっしゃる言葉や飲み会で聞く思い出話に「土佐山のすごさ」を感じてきた中で、育まれたもの。それを、外に届けやすいボトルに詰めてみよう!というのがこの企画です。
地域の課題を資源ととらえ、宝に変える、姿勢自体が土佐山アカデミーらしい。そのためのゴールの形が「本」というわけです。

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最近の土佐山アカデミーの動きを見て、ゴール、という言葉がアンテナに引っかかりました。終わり、とどう違うんだろう?と。
改めて言葉にしてみると、ゴールとは目指して向かうもの。達成するもの。終わりとは、漠然と勝手に来るもの。終わりを意識することで、ゴールの設定もできるのだ、と合点がいきました。

どうしてそんな話をしたか、というと最近の土佐山アカデミー、ポータブル電源を使ってソーラー充電による自給自足にチャレンジしているのです。日の出から日没まで、というワークスタイルと一緒に。そこで面白いのが、電力量の試行錯誤してるんですね。デスクトップのディスプレイよりはipadの方が電気を食わないのではないか、とかYoutube流し見しながらだとどうなるのか?とか。「宣伝のお金もらってるんじゃないか?」吉冨さんのfacebookを見ると、それくらいポータブル電源の写真で溢れています。宣伝は冗談として、その様子がとても楽しそうなんです。

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1日の終わりに向けて電源を上手く使う、という小さなゴールと、自給自足のライフスタイルの確立、それをたくさんの人にも試してもらう、という大きなゴール。その両方を意識しながら前に進む様子は、なるほど、ゴールを設定すると道のりが一気に楽しそうになる、ということを教えてくれるのです。

緊急事態宣言が延長する中、11月頃には行動規制の緩和も、なんてニュースも聞こえてきました。いずれにしても、確実な「終わり」は見えない。そんな中でも、今日1日にゴールを置くことはできる。もうちょっと想像、いや妄想を膨らませて自分がバッテリーだと思ってみる。僕というバッテリーは、何によって充電ができて、何をして使い切りたいか?1日の終わりを、どんな気持ちで迎えたいのか?その意識ができるだけで、いつ来るか分からない終わりを待つ気持ちも変わってくるってもんです。

と、

都内のマクドナルドでゴールを意識して書いていたのですが、後ろの高校生たちの会話に耳を奪われ達成ならず。しかし、至るまでの濃密な過程にこそ意義があった。今、自室で仕上げながらそう振り返っています。

では、来月から一つずつ、取り上げ掘り下げていく「言葉」をどうぞお楽しみに!

ごきげんでおなじみ 高木健太
土佐山アカデミー東京代表
プランナー/コピーライター/コーチ

日本大学芸術学部卒業後、設計デザイン事務所、飲食業などを経て広告代理店のクリエイティブ・プランナーに。2019年企画屋として独立。身近な人、モノ、コトからごきげんにできるように企画・コミュニケーションの力を使いたいと考えています。「なごやかに、すこやかに」が信条。趣味と生きがいは余興。4歳児の父。

最後まで読んでいいただき、ありがとうございます! いただいたサポートは、中山間地域の課題を「たのしく」「おもしろく」解決するための活動に使わせていただきます! まずは土佐山から、そして高知県から全国、世界へと広げていきます。