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はじめに 投資/資産運用の備忘録

    私の投資歴は30余年、大学時代にアルバイトで貯めた資金を元に初めて株を買いました。バブル時代でもあり資産が増えました。しかしバブル崩壊とともに持株は大きく値下がり、その後も儲かったり損したりの繰り返しでパフォーマンスは安定しませんでした。

 その後、仕事でアパレルの製造小売業や成長企業の経営者に何人かお会いする機会があり、成長持続企業の株式を長期保有することが最もパフォーマンスの良いことを実感しました。現在も成長意欲の高い経営者が経営する製品やビジネスモデルに優れた銘柄を中心に50-60社の株式を保有しています。結果として日経平均やTOPIXを上回るパフォーマンスが出るようになりました。

 人生折返し点を過ぎ、「もし自分が運用できなくなったら、家内や子供が今の運用を続けて行けるのだろうか?」 と考えた答えが「NO」でした。私の運用はそれなりに経験や勉強が必要であり、時間が取られます。自分の子供たちには(本人が望めば別ですが)、人生で仕事や趣味等もっと夢中になれることに時間をかけて欲しいと思ったからです。

 そんな時簡単で放っておいても安心できる資産運用方法に、投信の積立があることに気づきました。ただ私の投信へのイメージは良くないものでした。構造的に儲からない仕組みだったのです。購入時と運用時の両方で成果に見合わない手数料を取られる。運用会社の多くは証券会社や金融機関の子会社で回転売買をする。設定時に多くの資金が集まり、証券会社の回転売買のためどんどん解約されて行くためにまともな運用ができない。

 それを払拭してくれたのが直販型投信でした。2014年に草食投資隊のセミナーに出て、ファウンダー3人(藤野英人氏、渋澤健氏、中野晴啓氏)と懇親会で話ができました。直販型投信の多くが意思を持って創業されたオーナー会社であり、経営者や社員の顔が見える。良い時も悪い時もきちんと説明してくれる。環境の変化に柔軟に対応できる。逃げない。子供の代までは、ひょっとしたら孫の代まで継続しても大丈夫。そう、私の好む株式の投資先と同じだったのです。
 また調べていくと直販型投信以外にも優れたアクティブ投信があることも知りました。昔は投資信託は買わなかったのですが、今では日本株と投資信託が家族NISAやイデコ含めた運用のコアとなっています。

 自分の頭の中の整理や備忘録、子供達に伝えるつもりで。ひょっとしたら少しくらいは、これから運用を始めようと考える人のお役に立てるかもしれないと思い、少しずつ書いていきたいと思います。 また個人金融資産1800兆円の半分近くある預貯金が株式や投信などにシフトすることによって、日本が活性化し、老後が安心できる社会になったらと思います。
 

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