4; 儲かる自転車屋と儲かりそうな寿司屋
日が照っていない時間帯が少しずつ涼しくなってきた処暑の頃。とはいえ毎日汗だくで、暑さが処されているとはとうてい思えません。キンチョーの夏、日本の夏、ぼぼぼぼぼ。
さきに期待値調整させてください。「こうすれば儲かる!」みたいな話は皆無です。期待値調整って、尊いですよね。気が軽くなるから、営業かまされている最中に「ちゃんと期待値調整してください!」と頼むときありますもん。それ言っちゃう?と思いますけど、いいんです言っちゃって。はい。
自転車屋
だいぶひさびさにチャリのメンテをしてもらいに自転車屋さんに行ってきました。にーさんがひとりで切り盛りしている個人店です。2年ぶりくらい?前回の季節さえ、まったく思いだせません。ちなみに私のヘルメットぶっこわれてます。
「どうですか?新型コロナの騒ぎで?もうかってますか!」と聞いてみたところ、
死ぬほど忙しいです…。
なんだかうらめしそうに言われてしまいました(汗) 私が来なければお昼ごはん食べていたのかもしれませんね。
メシ食べる暇もなくて…。いまウーバーイーツのみなさんも忙しいでしょ?ひっきりなしですよ…。
どうやらパンク修理とかブレーキシューの交換とかで来客があるようで。「オンラインショップありましたっけ?」
オンラインなんかやってたら確実に死んでますね…。
う、うれしい悲鳴ですね!来てすみません!でもまた来ますね!私が去るやいなや「ごめんくださーい」と学生ぽい女性が来店されていました。
寿司屋
以下に一時保存してた内容がぜんぶ消えていてショックでかいんですが、不屈の精神で書きなおします。
庶民的なんだけどわりかしうまいお寿司屋さんがありまして。好きなんです。友人をなんにんか連れていったことがあります。たぶん1年ぶりくらいですね、行ってみました。
いらっしゃいませ。
雰囲気、めちゃ変わってる…。高級店…?そういや、外に置いてあるメニュー全然ちがったけど素通りして入ってきちゃったよ…。
どうぞこちらにおかけください。
「なんか、ずいぶん変わりましたね。ビビりました」
はい、まあいいタイミングだったかなと思ってます。
2019年からリニューアル計画を立てていたとのこと。ちょうど来客がなくなった時期、一気に内装工事を進め、5月頃に完了しただけあって、なんとなく新しい木の香りが寿司酢とともに鼻に入ってきます。
寿司屋らしく、やりなおそうということで。
大将、めちゃうまいよ…。前と全然ちがう…。いや、前も好きだったんだけど、もっと好きになっちゃうよ…。お願いだから値下げして…。
自分たちで仕込んで、味噌汁は本だしじゃなくてほんとうのだしを入れてます。玉子焼きも、前はレシピを渡して、つくってもらうよう委託してたんですが、いまは自分たちでつくってます。
暗に値下げ拒否すんのやめて…。っていうかセントラルキッチン制でやるにはそれなりの流通量がないとコスト削減にならないからでしょ…。経済合理性にしたがってるだけでしょ…。値下げして…。
はい、こちらで最後となります。
もう終わりかよ…。全然足りないから新子を頼んじゃう…。1貫900円ってそこそこ勇気いるよ大将…。
足りなかったら、言ってくださいね。
お金が足りません…。
前は、あそこに小上がり席があったんですけどね、なくしました。いまは、どうなんでしょうね、逆に個室の需要なくなっちゃったのかな?アルバイトの女の子たちの制服も変わりましたよ。
客単価を上げたいのに、おなじ寿司を出すわけにもいかないので、と。うむ、よくわかる話ですね。経営戦略によるものですから一概には言いませんが、リアル店舗の薄利多売が通用しにくくなっているような気もします。客単価を上げるか、来客数を増やすか、どっちかですからね基本的には。あとはコスト削減の努力も当然。こういった状況で、内装をガラリと変えるのに出費するのは、よっぽど体力がある会社なのかそれとも?
「ちなみに、看板も変えるんですか?」
いや、たぶん変えないと思います。
なんでよ。お店の雰囲気が予想できないじゃん。
来るお客さんみんなビックリするんですよね。変わりましたねって。
でしょうねえ!!庶民的に見える看板で、お店に入ったら高級っぽくなってるんだもの、そりゃビックリでしょうよ。いやーそれにしても、ほんとにおいしかったです、ごちそうさまでした。
〇〇〇円です
…(泣)
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