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アレクサ、明るくして

「アレクサ、明るくして」と言うと、部屋の電灯がつく。ホームオートメーションに慣れている人なら簡単なことなんだろうけど、私はいろいろと引っかかった。

ちょっと前まで「オーケーグーグル、明るくして」だったんだけど、それはまた別の話だ。

二段階目

天井につけている電灯のリモコンにはボタンが2つある。ひとつは「点灯」、もうひとつは「消灯」。

消灯している状態で「点灯」を押すと、直接床を照らす照明になる。もう1度「点灯」を押すと天井側を照す間接照明になる。もう1度押すと両方とも点く。さらに押すと、床を照らすモードに戻る。

で、私は、ほんどの場合、二段目の状態にしたい。間接照明。シャレオツゥ〜。

もちろん「消灯」を押すと消灯する。

インターネット経由でいろいろやる

Amazon Echo Dot に向かって「アレクサ、明るくして」というのがトリガーになる。「電気をつけて」は使ってはならない。これだと、アレクサのデフォルトの点灯処理が動いて、一段目の灯りになってしまうからだ。

iPhone の Alexa アプリの定形アクション(Routine)に「明るくして」をトリガーに登録してある。これは、Nature Remo というサービスの「ゆるい照明」というシーンを呼び出す。

Nature Remo のシーンというのは、Nature Remo なるリモコンデバイスに、複数のリモコン操作をするしくみだ。ほんとうは「寝る」シーンでは、消灯して、エアコンをとめて、目覚ましをセットしてみたいなことをまとめる機能だと思う。

私が設定してある「ゆるい照明」シーンは、照明のリモコンを「消灯」「点灯」「点灯」の順に押したことにする。つまりかならず二段階目の照明にする。どんなときでも。だから、一瞬消える。

で、このとき、通信するっぽい。

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目の前の照明を点けるために、いちどインターネットに出ていって、SaaS を2つ経由して、自宅のスマートリモコンにパケットがきて、やっと照明装置に信号がいく。

え?ほんとに?そんなことしてないよね?って思ったけど、してるっぽい。

けど、そんなもんなのだ。目の前の人にデータを渡すのに、メール使ったりする。Slack 使ったりする。それと同じだ。

親に「簡単に取り込めるカメラが欲しい」と言われ「スマホでいいじゃん」と答えた。そのとき「スマホとパソコンはすぐとなりにあるのに、わざわざメールで送るのか?」と聞かれて、このロートルがと思ってしまったんだけど、私のリモコンだって似たようなものだ。

ポチる

ところで声だけだとやっぱり不便というか、物理的なボタンが欲しくなることがある。というわけで Flic というスイッチデバイスをポチった。これまた通信が走る。もっと走る。

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ボタン → スマホ → flic server → IFTTT → Nature Remo server → Nature Remo → 電灯、という風に通信が伝播していく。照明のリモコン使ったらいいのに感はある。でも楽しいのだ。

(Photo by Quintin Uys on Unsplash)

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