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みんなと出会えて

皆さんお久しぶりです。
教育実習やら卒論やらに追われ、なかなか更新できずにいました。
申し訳ございません。

今ア式蹴球部は部員ブログを行なっていますが、これは個人のブログなので、部員ブログはまた別の日に出しますので、そちらもご覧いただけると幸いです。

久々の投稿は
「みんなと出会えて」という題名で書いていきたいと思います。

是非、最後までご覧ください。



2022年11月12日土曜日vs拓殖大学

この日をもって今シーズンの公式戦は全て終了する。

俺たちが残留できるのか、入れ替え戦に行くのか、降格してしまうのか、全てが決まる。

今年は、いろいろなことがあったシーズンだった。

日本一、リーグ制覇をすると言ってスタートした今シーズン。

主将として、絶対に叶えると、そう胸の中に誓っていた。


そんな中でのシーズン序盤での離脱。

ピッチの上では何一つ表現できなくなってしまった。
出場した試合は天皇杯予選1試合、関東リーグ3試合の合計4試合のみ。

主将を任された今シーズン、こんな形になるなんて1ミリも思わなかった。


ただただ地獄だった。

そして、チームのみんなにも本当に迷惑をかけた。

主将がシーズン早々に離脱。
俺が示さなければならなかったのに。
俺がチームを勝たせなければならなかったのに。
俺がピッチの中で常にチームを前に進めていかなくてはならなかったのに。

何もできなかった。ピッチの中で何かをする術を失ってしまった。
本当に申し訳ない。情けない。

届いてるのかもわからない声をピッチサイドから出し続けることくらいしか、自分にはできなかった。

本当に無力極まりないと、何度もそう思った。

その度に絶望した。何度も自分を責めた。
何度も神を恨んだ。




なぜ今なんだと。




何度前を向こうとしても、何度考えても悩んでも、心がスッキリした日は正直なかった。

それでも毎日練習はやってくる、試合もやってくる。

自分自身の悩みに時間を費やすほどの暇もなく、精神状態は常に不安定なままシーズンは過ぎていった。

逃げたかった。練習に、グランドに行きたくなかった。
頑張るみんなを見て自分の無力さに絶望してしまうから。


それでも、逃げたくても、心が病みそうでも、1日たりとも休んだ日はなかった。


ピッチの外でもできることはたくさんある。チームを変えることはいくらでもできる。自分にやれることをやろう、やるしかない。そう思ったから。そう思わざるを得なかったから。

主将を任された以上、途中で逃げるなんて選択肢なんてある訳がなかった。

複雑な感情を抱きながら、毎日グラウンドに向かっていたが、実際はそんなに甘くはなかった。

ピッチの外から声を出すことしかできない自分にできることは底が知れていた。

声を出すこと、伝えること、笑顔で試合に送り出すこと。

それくらいしか正直できることはなかった。

こんなにも世界が変わるのかと、こんなにも無力なのかと、訳が分からないほど、気が狂いそうなほど悩まされた。

その悩みは正直今も解決はされていない。

だってみんなと一緒のレベルでプレーできていないのだから。


プレーで示す以外の解決策はない。

そう思う。そう思っている。



そんな暗闇の中でもがいている中でも、俺の原動力となっているものがある。


それは「みんなの存在」だ。



別に元から気付いていなかったわけではないが、この期間を通じてより濃く感じることができた。



怪我で苦しんでいる時、グラウンドに行きたくない時、前を向けない時、チームの結果がついてこない時、


いつだってそばにいたのは仲間だった。
いつだって勇気をくれたのは仲間だった。
いつだって俺に前を向かせてくれたのは仲間だった。

そして、今チームの最前線で戦ってくれているのも仲間だ。



今、チームは残留争いをしている。

もしかしたら今週の流通経済大学戦に負けたら、降格が決まってしまうかも知れない。

とてつもない崖っ淵に立たされている。


そんなとてつもなく苦しい状況の中でも、みんなは本当に歯を食いしばって、戦ってくれている。この状況に抗おうとしてくれている。


みんな絶対に逃げ出したいはずだ。こんな状況で練習なんて、試合なんてしたくないはずだ。
自分が降格の当事者になんてなりたい訳がない。

それでも前を向き続けて、やってくれている。
なんとか勝とうと、なんとかこの状況を一変させようと、いろいろな考えを出し、本気で、全身全霊でぶつかってくれている。

逃げたいのに、逃げている選手なんて誰1人いない。

そんな姿をピッチの外から見ていると、本当にみんなが逞しく見える。
みんなが誇らしいと、毎日感じさせられる。


それは試合に出ている選手だけではない。


先日ミーティングで同期の小林俊太がこんなことを言っていた。


「残留できるんなら僕たちは手段なんて問わない。残留できるんだったらなんでも良い、なんだってやりたい」


ぶっ刺さった。


みんな戦っている。みんながこのチームの残留を望んでいる。

言葉にしなくても、言葉にできなくても、練習のプレーで全力で何かトップチームに影響を与えようとしてくれている。何が残留のためになっているのかの正解もわからないのに。

みんながみんな闇雲に、がむしゃらに、自分自身に、チームに向き合ってくれている。


頼もしい仲間を持ったと、みんなと出会えて良かったと、心の底からそう思う。



感謝しかない。



だからこそこのチームのみんなには報われて欲しい。
残留して笑顔でシーズンを終えて欲しい。


それが今の俺の想い。



この仲間なら絶対にできると、そう信じている。


これだけチームに向き合ってきてくれた。
逃げずに戦い続けてくれた。
嫌なことにもぶつかり続けてくれた。
体が重くても、メンタルが押しつぶされそうになっても走り続けてくれた。



だから、絶対に大丈夫。




信じて戦おう。

勝ちたいという気持ちを爆発させて。全面に押し出して。


負けること、降格することなんて考えなくて良い。


俺たちは絶対に負けない。

だからどうか試合中、うまくいかなくても、苦しい状況に立たされても、前を向き続けて欲しい。
声を出し続けて欲しい。ひたすらに自分にできることを全うして欲しい。
今自分たちが持っている全てを出し切って欲しい。


自分のプレーに、行動に、言動に、後悔しないように。
全てにおいて突き詰めて、できることをやり続けて欲しい。


俺たちは全体に残留する。絶対に残留できる。



みんなを心の底から信じている。


腹括って残り2試合、全てをかけて戦おう。


俺たちは絶対に勝つ。
そして、絶対に最後に笑う。


早稲田の誇りを胸に、闘おう。



さぁ、行くぞ!!



改めて、魅力あふれるみんなと出会えて本当に良かったと、そう思う。


みんなと戦える残りの2試合、俺も全てをかけて戦います。


みんなへの感謝を胸に。




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