咲く

2才の娘が元気だ。
寝る直前まで1人で歌ったり空想の相手に話しかけている。
静かにしてほしい…と思うのが本音でつい「うるさい!」と怒ってしまうことがある。
名前はエミリ。
「花が咲く」の「咲く」という漢字には昔「笑」が当てられていたそう。花が笑く。昔の人は花を笑っているように捉えていたそう。
そんな話が頭の片隅にあり、いざ娘の名前をつける段になり「何にしようか…」と悩んだ末、漢字一文字の「咲」にしようと思った。読み方は「えみ」。笑顔がステキな人になってほしいという想いを込めた。
ところが、私、妻、息子の名前が3文字という共通点から、「それに合わせたい」と妻。
「えみ」を残しつつ、3文字で、しっくりくる漢字をあれこれ紙に書き出してみたがフィットしない。
考えた末にカタカナの「エミリ」で落ち着いた。
カタカナにすることで周囲と浮くんじゃないかという心配はあったものの、区役所に届け出、正式に決定。
今のエミリは私の想いが叶い、毎日朝からニコニコ、アンパンマンの人形片手にお菓子をボリボリ。
屈託のない笑顔で「パパ〜」と寄ってくるのが愛らしい子に育っている。
日々の育児に慣れてきたこともあり、生まれた頃の記憶を置きっぱなしにしがちだけど、
あの頃を思い出すと、今目の前の娘の成長は嬉しい。
これからも笑顔の花を咲かせて育ってほしい。


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