禺伝が素敵だったということの書きなぐり

この記事はいったい何なのか

はじめまして。
タイトルのとおり、禺伝があまりにも素敵すぎたために、どこかに記しておきたくてnoteを始めてしまいました。

書いている人

・刀剣乱舞のライトプレイヤー。日々の最低限の任務をこなしてイベントが来たら走る程度。
・メディアミックスは刀ミュメインでライトに追っている。ミュの推しは松井江。
・あつかし、幕末天狼傳、むすはじ、パライソ、伊達双騎、各種乱舞祭履修済。現地はパライソと乱舞祭2022のみ。
・刀ステはほぼ未履修。
・源氏物語ははるか昔に「あさきゆめみし」を読んでそれっきり。本当にぼんやりとしか覚えていなかった。

禺伝を見るまでの経緯

Twitterにて、禺伝のキービジュアルがリツイートで回ってきたときに本当に衝撃を受けました。
このめちゃくちゃ美人な一文字則宗は一体何だ…?!と。
宝塚の舞台は拝見したことがないのですが、OGの方たちがご出演された舞台は見た経験があり、
ざっくりと宝塚に対して、「眉目秀麗で、確かな演技力とダンス力がある方たちの集まり」という印象があったため(そして男装の麗人はロマンの塊だと思っているので)、こんな最高なことある?と思いました。
弊本丸にまだ御前がいなかったのと、刀ミュ本丸にも未実装だったので、御前に対して特段の印象を抱いていなかったのですが、
ステ御前キービジュアルのあまりの麗しさに一目ぼれし、しばらく友人に「御前…」と繰り返しLINEを送るだけの人になってしまいました。
現地観劇や初日配信を見ることはできなかったのですが、千秋楽の配信は幸い見ることができました。

本編の感想

‼本編の内容にガンガン触れます、ネタバレあります

物語に関する感想

まず一番に、本当に難しい!!
平安京の紫式部に会いに行ったら平安京が源氏物語になってたから、物語を壊す(⇒歴史を守るのと反対のこと)をすることで世界をもとに戻そうとしてたんだけど、実は源氏物語じゃなくて源氏供養だった!ってことで合っていますでしょうか。
世界をもとに戻そうとしてたとこまではなんとなく頑張ってついていっていたのですが、源氏供養が出てきてもう大混乱
でした。
これは私自身の理解力の乏しさが問題なので、ほかの方々があげてくださっている考察を後々拝見したいと思います。

それとは別のラインの話として、「疑似本丸」「別な物語の付与」「実験」などの、割と物騒な話もあったと思います。
三日月さんや山姥切国広さんも登場(?)されていましたね。
これは刀ステの世界観とか、今までの作品を見てきていたら理解できたのかな、と思います。
物騒なことやってるなあ、政府まるで悪の組織みたいなことするなあ、という感じでそこはなんとなくの理解でも違和感なく見られました。

次に、刀剣男士と源氏物語の登場人物たちが見られるのシンプルにうれしい!!
はるか昔にあさきゆめみしで読んだ六条御息所、葵上、末摘花などなど、源氏物語の2.5次元版という言い方は違うと思いますが、彼女たちが生きているさまを見られたのがなんともうれしかったです。
しかも、漫画では見なかった素の(?)言動もあり、彼女たちの新たな一面を見た感じがしました。行間という制度のすごさよ。

主な登場人物への感想

歌仙兼定

本当に当たり前にそこに存在している歌仙さんでした。
私のなかでの歌仙さんは、特命調査や無双の影響か、仲間を救う雅な方という印象の刀です。
今回の歌仙さんも、源氏物語への造詣の深さや、登場人物への声掛けなど、穏やかで雅な印象が強かったので、個人的にはうれしかったです。仮説を立証するために大倶利伽羅に動いてもらうとか、やっぱり隊長としてのムーブがうまいなあと。彼は隊長向きな気がするんですよね。
一方で殺陣がパワー!な感じなのもよかった。6振りの中で一番男性っぽい、力強い殺陣だと思いました。男性がやる殺陣に目が慣れてしまっていたのですが、全然違和感がなかった。6振りの中で一番切られたときキレやすそう。実際万死に値する!って言うしね。
彼が選んだ光源氏(仮称)の結末はちょっといまだに理解できていないです。女性陣じゃなく彼が刀を振るったその意味もちゃんと理解したいよ~~そこまでに至るまでの理解も追いついてなくていっぱいいっぱいだよ。
七海さんのお声がとにかく素敵で素敵でずっと聞いていたい…ラジオとかやられてないのかしら。なんか見ているだけで安心するというか、この方は信じられる!という感じがします。素敵。

大倶利伽羅

大俱利伽羅さんていつも何かしらを背負わされてるなあという印象なんですが、今回もまた背負わされていましたね。そして彼は期待に応える刀だと思うので、自力で物語を取り戻した(という言い方が正しいのかわからないけれど)のも本当に彼らしいなと思いました。
作画がほんとうにベルサイユのばら。そして一つ一つのセリフが本当にゲームのままの発音だったのすごすぎると思いました。相当聞きこんでいらっしゃる…?vs六畳御息所の際の掛け合いの「御託はいい!切るだけだ」があまりにもよすぎる。殺陣は無駄なく最小限の動きで本当にかっこよかった…。血を振り払う動きのあまりのかっこよさに声出ちゃいました。
光源氏役の大倶利伽羅さん、見た目大倶利伽羅さんなのにめちゃくちゃ喋るし歌詠むし正直すごい面白かったです。鶴丸がいなくてよかったね。絶対おもちゃにされてたよ。
汐月さんの化粧前ブログを拝見しましたが彩凪さんの化粧前のきれいさに衝撃を受けました。ご本人、さっぱりした姉御肌という感じの方なんでしょうか。はちゃめちゃに美人でインタビューなどのご本人のお写真を見てはわ…となりました。

一文字則宗

意外とちゃんとおじいちゃんしてるんだ、と思いました。多弁で飄々としてるタイプかと思ったのですが思ったより口数は少なく、思慮深く博識、置かれた状況から客観的に判断する年長者、という面のほうが印象に残りました。あと今回の「物語」関連の一連の出来事が一番刺さっちゃう人なんじゃないかなと思いました。彼もまた自分の「物語」を大事に愛している刀だと思うんです、うまく言えませんが。折れてもいいとか思わないでほしいなあ。
殺陣がとにかく格好良かった!抜刀がとにかく速くて、上段で受け流して横から切るみたいな(詳しいことはわかんないけど)、パワーよりテクニックとスピードと手数で勝負!という感じですごーーーーーーく好きでした。女性の筋力であれできるの…??すごすぎでは??刀投げて刺したり、「浅いな」の言い方だったりそのあとの回転切りだったり全部格好良かった。にかっ!て笑うのも大好きでした。
ビジュアルを拝見してからずっと好きで好きで定期的にビジュアルを見返しに行っていて、勝手に(実際見たらあまり刺さらなかったらどうしよう)と自分の中でのハードルが上がっていたのですが、杞憂でした。大好きです。
綾さんご自身の過去インタビュー等を拝見し、かわいらしいお人柄と、人生への真摯な向き合い方にとても惹かれました。素敵。見習いたいなと本気で思いました。手始めにアイライナーとリップライナーをドラックストアで買ってきました。女性の推しだと使用コスメをおソロにできたりするんですね。超楽しいですね。

山鳥毛

脚の長さ2kmあった。
本当です。
キャラ自体が大柄でスレンダーで、今回の6振の中で一番男らしい体系だと思っていて、いくらなんでも難しいだろと思っていたのですが立ち絵そのまんまのプロポーションでした。一歩引いて見る場面もあれば「一文字一家に怖いものはない」と一家のトップとしての顔が垣間見えることもありなんかトータル”理想の上司”という感じでした。一文字の長は背中で語るタイプなのかな?
殺陣はすごく殺意を感じるというか、「ああこう切られたら死ぬなあ」って思う殺陣でした。一撃がでかくて重い感じで、御前とは対極という印象だった。vs光源氏戦だったかな?左手(籠手?)で刀を受けていたのをなんとなく覚えている。実戦ぽい戦い方というか。首をはねる(?)ことが念頭にある感じの動きでいいですよね。
千秋楽挨拶での麻央さんのやわらかい感じのお話(かわいい)の後ノータイムで切り替わっての小鳥へのメッセージあれやばくありませんでしたか?あんまりにもかっこよすぎて画面の前で悲鳴上げてしまいました。立派な焼き鳥です。

姫鶴一文字

弊本丸には姫鶴さんがおらず、またあらゆるメディアミックスに未登場とのことで、一番印象がない中で拝見しました。
大好きになりました。
一文字とは距離を置いているというなんとなくの知識はあったのですが、この姫鶴さんはなんだかんだうまくやってそうですね。南泉くんとニコイチなのかわいかった。「なぁんくん、ねこ出ちゃってる。かぁいいね」はもはや伝説ではないでしょうか。みんな見たかったやつだと思う
南泉くんもだけど平安時代より現代の価値観に近いのかな?「さぁいあく」「しんどいとこいくね」とか結構見ている側の代弁みたいなセリフ多かったなあと。けだるげなギャルみたいで本当にかわいかった…。一緒に敵から逃げて「しつこくてだるすぎ」って言い合いたいです。
殺陣はもはや舞いでしたね。ターンが多くて華やかだった。一切ブレのないターン、しかもあの靴で刀持ってってどういうことなんでしょうか。
でも敵の刀ターンしながら集めてって全員まとめて倒すってやっぱりパワーあるからできるんですよね。喧嘩したら一番恐いタイプかもしれない。余談ですが組体操遡行軍への「はぁ?なにそれ」はそれはそうすぎて何回見ても笑っちゃいました。

南泉一文字

南泉はこうあってほしい!!と思っていたとおりの南泉一文字でした。現代の若者に近い価値観を持つ舎弟というか。
そして猫の呪いが強めっぽかった。急に人に近づかれて手シャシャシャシャッてするやつ本当にねこちゃんですよね。でもしっかり裏任務?(歌仙・大倶利伽羅への物語付与)は理解をしたうえで行動していて、しごできだなと思いました。南泉くんがいてくれたから、なんとなくおいて行かれずに最後まで物語を見られた気がします。
殺陣も猫要素が随所に入っていましたね!かわいい。でも猫であることを武器にしているっていいなと思いました。呪いで苦しんでるだろうに、ちゃんと戦いには勝つために何でも武器にしていくんだね。移動の俊敏さとか、ぴょんぴょん蹴り入れたりとかありましたけど、意外と一撃必殺タイプなのかな~とか思いました。真っ二つに切っちゃうとか。一撃が深くて重そうだな~さすが一文字、と勝手に考えてました。(そうすると御前だけ少し違う印象だったのかな…?)
禺伝をきっかけに汐月さんのブログを拝見していたのですが、読みやすくてびっくりしました。youtubeやセラミュの映像も拝見したのですが、声がそれぞれ全然違う!!!南泉くんはもう南泉くんって声だったけど、ウラヌスさまはもう本当にウラヌスさまの声だったんです。すごすぎて何がどうなっているのかわかりません。

光源氏(仮称)

これは確かにあまたの女を手籠めにできちゃうわねと思いました。顔も良ければ声も良くたたずまいは麗しく。でも彼はいちファンなんですよね。顔が恐ろしく良いいちファンだったのかな?物語上恋する設定になってたから女性陣は彼のこと美しい!って言ってたのだろうけど、実際私たちが見た彼も美しかったですよね。物語でイケメン設定だからああなってたとしたら、本当の彼はどんな顔の人だったんだろうなあ。
物語のすばらしさに感化されることはあるけど、作者をあそこまで崇拝して、地獄行きにさせたくない!じゃあ現実にしてしまえば!って発想に行き着くことって私自身は経験がないです。一消費者である私は、作者の人生に関与することはできないし、自分の人生を大事にして、作品を楽しむことしかできないな、と思っているから。彼は遡行軍の影響もあって、自分の人生を捨てて、作者を救おうとしたわけですよね。作者は望んでいないことだったのでそれは押しつけの愛だったわけですが、愛だったのは確かなんですよね。もっと別な形でどうにかならなかったんだろうか。書いていて悲しくなってきました。

紫式部

勝手に紫式部さんは気が強い女性だと思っていました。柔和な印象でしたね。ただやっぱり芯は強く、物語が望むなら、と死を選ぶ場面はなんだか言葉にできませんが心に残りました。
彼女が語る「物語」への思いは本当にわかる、という感じでした。自分は自分の人生しか生きられないけど、物語の中だったら自由に他人の人生を生きられる気がする。それを悪とした当時の宗教観は不思議だなーと思ってしまいます。

こきでんのにょうごさま

すみませんどうしても聞いてるとひらがなでしか頭に浮かばなくて…ひらがなで失礼します。
友人の物語を守るために、危険を承知で一人で知らない世界で戦い続け、見ず知らずの男の人たちを信じて物語を託すとか、相当強い女性だと思います、小少将の君さん。チャーミングなお人柄はもう好きにならざるを得ないし、私も彼女と友達になりたい。
最初に物語を男士達に託して倒れ、六条御息所から「弘徽殿の女御様」と呼びかけられた後の立ち方人間のそれじゃなかったですよね?気のせいかな?あそこぞっとしましたし感動しました。どうなってたんだろうあれ。

六条御息所

見る前までの印象、「魔女」でした。見た後の印象は「ひとりの女性」です。禺伝の中での彼女は本当に、自分の感情に苦しむ一人の女性だったなあって思います。人間の行動にはだいたい理由があるけど、彼女の中では葵上を恨む理由が理由もなく持って生まれたものということになってるってことですよね。そして理由がないことに苦しんでいる。なんか優しくてか弱い女性だったんだなと思いました(すごく浅い感想で申し訳ありません)。
物語の悪役ポジションにいる人は望んでそうなっている人もいると思いますが、彼女は最初からそのポジションに置かれるべくして生まれていてそれに苦しんでいて、それがvs大倶利伽羅の際の感情の吐露に繋がったんだとすれば、それを聞けてよかったな、と思います。

アフタヌーンティーの感想(?)

配信購入特典として、刀剣男士+光源氏(仮称)のキャストの皆さまがアフタヌーンティーを楽しむお姿を拝見させていただきました。以下感想です。
・入場からもうかわいい
・全員当たり前に美人
・ふわふわとした雰囲気
・絶対にいい香りがするであろう空間
・キャラの時とガタイが違う。みなさん華奢
・汐月さんのヘアスタイル、ねこちゃんみたいでかわいい
・七海さん「わたしはチョコがすきさ?」皆さん「すきさ?」世界が平和になるやり取り
・一番甘いのを訊ねる綾さん可愛すぎる(わかるよ)
・お茶王
・食べる順番勉強になります
・麻央さん耳大丈夫でしたか
・食べた気になるグミどれだか教えていただいてもかまいませんか(食べたい)
・もっと見たい
なんと最後の「もっと見たい」についてはDMMの特典を買えば願いが叶うみたいですね。買います。

総括

宝塚OGの皆様による刀剣乱舞の舞台化、そしてオールフィメールによる舞台、私はとても楽しんで見ることができました。
ディレイを何度も見返しましたがまだ見足りません。円盤を購入して、繰り返し見たいと思います。
また、今まで見たことのなかった宝塚にも興味を持つことができました。今後、何らかの形で拝見させていただきたいなあと思いました。
興味の幅を広げていただき、ありがとうございました。これからもこういった素敵な舞台に巡り合えたらなと思います。


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