2022年7月OPEC月間レポートによる世界の石油需要について(概略)
https://www.opec.org/opec_web/en/publications/338.htmで、閲覧できるOPECの月間レポートの世界の石油需要についての項目に翻訳機能を用いて体裁を整えてみました。
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世界の石油需要
2022年の世界石油需要は22年第1四半期の需要は上方修正され3.4mb/dの増加となった。内訳はOECD地域では、石油需要は1.8mb/d増加し46.6mb/dと予測。非OECD地域では、石油総需要は1.6mb/d増加し53.7mb/dと予測している。総需要は100.3mb/dの予測としている。OECD地域のうちガソリンとディーゼル需要の回復を背景に、米国が主導して2022年に最も増加すると予想される。
2022年は、経済活動の回復に支えられた産業用・輸送用燃料需要の着実な増加が、需要を押し上げると予測している。2023年は、地政学的情勢の改善に伴う健全な世界経済の成長への期待に加え、世界的な経済情勢の改善が見込まれる。また、中国におけるCOVID-19の封じ込めが改善される見込みであることから石油の消費を押し上げると予想される。このため世界の石油需要は前年比(2022年)2.7mb/dの増加が見込まれ、総需要は103mb/dに達すると予想される。
米国の石油需要が堅調に増加する見込みででありOECDヨーロッパとアジア太平洋地域はは2019年の消費水準を上回って成長することから石油需要は0.6mb/d増加すると見込まれる。非OECD諸国では、石油需要は2.1mb/dの増加を示すと予測している。輸送用燃料の回復と、石油化学原料を含む堅調な産業用燃料需要に支えられ、中国とインドで最大の伸びを示すと予想されその他のアジア、中南米、中東などの地域も、良好な経済情勢に支えられ、それなりの伸びが期待されている。燃料別では、ガソリンとディーゼルが来年の石油需要の伸びをリードすると想定している。
参考までに2021年の石油需要はOECD地域で44.8mb/d、非OECD地域で52.1mb/d、総需要は96.9mb/d
【所感】OPECとしてはコロナやウクライナ問題等に関してが2023年については終息の見通しが立つことで石油需要は増加するという見通しなのでしょうか…。レポートの別セッションではインフレの上昇に伴う中央銀行による金融引き締めについては下振れ要因として言及していますが、報告内容には織り込まれていないように見えました。
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