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究極サルーインを倒すための戦術研究

ミンサガの真サルーインは、日本のRPGの中でも5本の指に入る最強クラスのボスと言われていました。

リマスター版で、そんな真サルーインの上、究極サルーイン(極サル、極猿)が登場しました。

ゲームの発表見たときは「誰がやるんだよ」と思ってましたが、いざやってみると普通に倒すまでやることになりました。

倒した様子は実況動画であげるので、良かったら見て欲しいですが、ちょっと戦術についてはもはや動画中で語るにはあまりにも難易度高かったので、このたびnote記事にすることにしました。

実況動画に関しては、初見の人でも入ってきやすいように知識がないとわからない用語は使わないか軽い解説入れるんですが、この記事に関してはちょっとそういう配慮入れると解説記事の解説記事の解説記事が必要になるので、用語は適宜調べてください。

内容に誤りがありましたら、お気軽にご指摘ください。


究極サルーインのスペック

究極サルーインですが、基本的には真サルーインと行動パターンは一緒で、ステータスが強化されているだけです。

ただそのステータス強化が問題で、おそらく基礎ステータスはすべてカンスト状態で、HPが推定15万あります。サルーインのHPが3万、真サルーインのHPは9万なので、まあエグいです。

↑こちらのサイトの情報見て、18万と書いてあったので、その想定で戦術練ってたんですが、18万はないかなという感じでした。

戦術の大方針

まずはじめに考えるのは、クイックタイムを使うかどうかです。

クイックタイムは別にバグ技でも何でもないので、堂々と使えばいいんですが、相手に一切攻撃させずに殴り続けるので、邪道感がある、というのもわかります。

クイックタイムの使い方によって、戦法は下記3つくらいにわけられるかなと思います。

  1. クイックタイム連鎖戦法

  2. クイックタイム戦法

  3. クイックタイムなし戦法

1と2の違いは、ターンを終了させるかどうかです。1はクイックタイム中の5人目の行動でクイックタイムを発動させて、クイックタイムを切らさないようにする戦法です。

そんなクイックタイム連発したら余裕だろ、と思われるかもしれません。

ただミンサガというゲーム、クイックタイム連発すれば何も考えず勝てる、という風にはなっていません。

投稿者は結局勝てば良かろう精神でクイックタイム連発したんですが、それでも色々大変でした。この記事のメインはそこの解説になるかと思います。

クイックタイムなしの攻略も一応軽くは書きますが、本当にそこを目指す方は、先に紹介したこちらの記事を参照してください。

以下、各戦法のメリット・デメリットを書きます。

クイックタイム連鎖戦法

この戦法は何といっても究極サルーインの攻撃を受けなくていいというのが絶大なメリットです。

第一形態・第二形態の1ターン目の攻撃は食らうことになりますが、それ以外は完封できるはずです。

この戦法の最初の問題点はリソースマネジメントで、BPとLPの消費量がエグいので、対策なしで使い続けるとどこかでガス欠になります。

クイックタイム自体が、基本消費27BP/1LPという高コスト術なのに加えて、クイックタイム連鎖だとターン終了時のBP回復が発生しません。この仕様はリマスターから追加された?っぽいのですが、長期戦になればなるほど効いてきます。

ただこれは対策可能です。

BPの回復は聖杯か技術強化の妙薬使って、LPはクローディアなどの元々LP高めのキャラをローザリア術法士(以下ロザ術)にして、保険でミイラの薬持たせるでいいと思います。後述しますが、細工師・幻体戦士術・ロザ術のクラスレベル上げて術10個買うなどを駆使して消費を抑えれば、そんなに問題じゃなくなります。

本当に厳しいのが、火力の問題です。

パーティーの3人をロザ術にしている関係で、高火力の技が出せません。得意武器が棍棒というのもキツいんですが、クイックタイム以外に使えるBPがないので、クイックタイム以外の行動ターンでもできることが限られます。

こんな状況で、極サルのHP15万をどう削り切るか、これがクイックタイム連鎖の本当の課題です。

クイックタイム戦法

連鎖まではせず、クイックタイム使ったターンは普通にターン終了させて、その次でクイックタイム使う、というのがこの戦法です。

連鎖とほぼ同じように感じるかもしれませんが、色々変わります。

メリットは、ターンが終了することです。ターン終了タイミングで、BP回復が発生するのが一番大きい。そして棍棒のグランドスラムでターン終了時の追撃も発生します。これが第二形態の柱折りで役立ちます。

デメリットは極サルの行動余地を与えてしまうことです。極サルには1ターンの4ゴッドハンドなど、一回行動で壊滅状態に陥る攻撃があるので、それを使われたらアウトです。

当初クイックタイム連鎖戦法を試したとき、火力が全然出なくて、こっちの戦法も検討したんですが、結局色々工夫して連鎖でなんとかなりました。

クイックタイムなし戦法

クイックタイムを使わない場合の戦法は、自分自身ではこの方法で倒せてないので説得力はないですが、書くだけ書きます。

術耐性・状態異常耐性ある防具でカチカチに固めて、回復は全部リヴァイヴァ/幻体戦士術。そして壁役が必須になります。城塞騎士かローザリア重装兵を複数置いて、互いをディフレクトさせるようにします。

物理攻撃に対しては相互ディフレクト、術攻撃に対しては防具の術耐性で耐える、というのが大事になります。

もし真剣にこの戦法にチャレンジする方は、こちらの記事あたりを参照するといいと思います。

この解説を書くにあたり、自分で勝ててない戦法を紹介するのちょっとどうなんだと思ったので、何回か試したんですが、ダメでした。

第一形態は相互ディフレクトが決まれば第二形態までイケるんですが、それ以降の術で削られてしまって、防戦一方になってるうちに全滅というパターンになりました。僕の持っている装備だと術耐性がどうしても足りませんでした。

究極サルーイン討伐メンバー

総論は以上で、ここから詳細に入っていきます。

まずはパーティーメンバーの紹介です。

  • シフ: 城塞騎士Lv5 / 両手大剣

  • ディアナ: 細工師Lv6 / 小型剣

  • ジャミル: ローザリア術法士Lv4 / 細剣

  • ホーク: ローザリア術法士Lv4 / 棍棒

  • クローディア: ローザリア術法士Lv4 / 弓

ロザ術x3、細工師、あと一人は何でもいい、というパーティーです。核になるのは当然ロザ術3人なんですが、細工師も補給役としてめちゃくちゃ重要で、あと一人は好きなだけ火力出せる最強技使いましょう。

自由にクラス選べる枠もロザ術にして、オーヴァドライヴ使うと更に楽かもしれませんが、個人的好みでシフをロザ術にしたくなかった、というだけ城砦騎士にしています。

この戦法だと別にディフレクト狙う必要ないので、城砦騎士である必要は全くありません。

細かいステータスや装備については特筆すべきことはないので、動画を参照してください。

ロザ術

結局ロザ術は3人でまわしました。2人だとちょっとLPがキツくなるはずです。

当初、クイックタイムの消費リソースを抑えるために、Lv5まであげようと思っていました。ただ嬉しい誤算で、Lv4でも術を10個以上買えばLP消費が緑になったので、Lv5にはしませんでした。BP26/LP1(緑)でクイックタイムうてるようにしています。

LP1を緑にするのがめちゃくちゃ重要です。

もしもっと準備するのであれば、本当はLv6にできたらLP0でクイックタイムがうてるそうです。ただ1人につきジュエルが1万必要なので、相当なジュエル稼ぎの周回マラソンが必要になるかと。

ロザ術要員として重要なのは、LPが高いことです。あとは素早さが高い必要があったんですが、究極サルーインの場合、先手を確実に取れる状況はないと思うので、結局気にするのはLPだけです。

極サルの素早さはカンストだと思うんですが、それでもちょいちょい先手取れたので、乱数要素がそこそこあるっぽいです。

細工師

細工師はなんならロザ術より大事な役割かもしれません。

リマスター版ではクラスレベルがLv6まで上げられるんですが、結局そこまで上げたのは細工師だけでした。

細工師はクラス特性でEP消費が下がります。これによって本来なら3EP必要な聖杯の「奇蹟の水」が、1 or 2EPまで下がります。体感だとだいたい50%前後で1になるかならないかなので、期待値1.5EPとして考えました。

このEP消費節約に加えて、幻体戦士術(以下幻体)を使います。

無傷の状態で幻体を使うと、EP10の聖杯がそのままコピーされます。なので、幻体で聖杯を使用しきった後で、幻体を解除して、また幻体を使うことで、ほぼ無限に聖杯を使い続けられます。

ただ幻体にも弱点があって、周りのBPを回復させる幻体自身はBPが回復しません。

そのため細工師も最強技を使うことができません。

また、幻体を解除するためには、HPを0にするか、LPを0にするかしかないんですが、クイックタイム連鎖戦法はHPを0にするというのが事実上不可能です。

なのでLP削りしか方法がなくて、火のロッドやレフトハンドソードなどのLP武器を持たせることになります。

そのLP削りの際も、細工師のクラス特性が発動するので、表示されてる消費LPよりも実際の消費が少ない点に悩まされました。

火力をどうするか

ここまで書いてきた通り、ロザ術x3、細工師x1、フリーx1というパーティーで、ロザ術と細工師は最強技に制限があります。

ここで俄かに脚光を浴びるのが、低消費中火力の技です。BP消費が低い割に、そこそこダメージが出る、「コスパのいい技」というのが、クイックタイム連鎖戦法では重要になります。

具体的に僕が行き着いた技は、剣であれば共震剣、棍棒であれば旋回撃、弓であればスリーピートです。

普段の戦いではほとんど使ったことないレベルの技でしたが、ちゃんと見たら高コスパでした。

一撃のダメージ自体は500〜1,000程度なんですが、チリも積もれば方式で効いてきます。これが500未満だと極サルの推定15万というHPを削り切るためには全然足りませんが、1,000近く出るならば、結構意味が出てきます。

またロザ術の武器は、当初は全員棍棒だったのですが、これだとどうしても火力不足になったため、クローディアには弓、ジャミルには細剣と元々それぞれのキャラがロザ術化する前にメイン武器だったものを装備させることにしました。

ダメージを試算したら41ターン

マジで試算したやつ

動画中で「私の緻密な計算によれば究極サルーインは倒せます(メガネクイッ」と半分冗談みたいな発言してたのですが、一応マジで試算してました。「緻密な計算」は嘘ですが、雑な試算はしていました。

(実際の試算と動画中の行動で結構差異があったので、辻褄が合うように修正はしています。実際はもっと雑に試算した上で、雑に行動しています)

極サルのHP18万、1ターン5,000ダメージで単純計算すれば、36ターンで倒せます。そこにクイックタイム連鎖の準備ターン、第二形態になるターンを加味した結果、最低でも41ターン必要ということがわかりました。

この計算通りに行くとは全然思ってませんでしたが、理想的にダメージが入ったとしても41ターンは必要ということがわかり、そこから何回クイックタイム使う必要あるか、武器はどのぐらい必要かなども試算できます。

ロザ術3人で回すクイックタイム連鎖は、5ターン1セットで聖杯の回復タイミングが来ます。これ、最初1人2回クイックタイム使うから、6ターンだと思って計算したんですが、実際にそれでやると7ターン目にBP足らずにクイックタイム使えなくなるので、連鎖を切らさないためには6ターン目で聖杯→クイックタイムと行動する必要がありました。

まず聖杯を何回使う必要があるのか、です。

最低でも8回は必要でした。細工師Lv6だと、聖杯のEP消費が期待値1.5なので、幻体1回だとおそらく足らず、2回目の幻体が必要、ただ3回目はおそらく不要。想像だと4, 5回幻体を解除して、再発させてが必要だと思っていたので、これは試算してみてよかった点です。

次にロザ術が何回クイックタイム使う必要があるか、です。

6ターン経過ごとに、1人2クイックタイムをうってもらうので、概算で14回/人使ってもらう必要があります。LPお化けのクローディア(LP17)はともかくとして、ホーク(LP14)、ジャミル(LP12)はLPが尽きます。ホークは最悪犠牲にしてもタイミング的には押し切れそうですが、ジャミルが早めに倒れるので、こっちが厳しいです。

ただここで、クイックタイムのLP消費を緑にしていたのが効いてきます。緑にしたことで、確率でLP消費なしでクイック発動できます。50%よりも低い確率な体感なんですが、それでもだいぶ大きくて、これによってロザ術は試算上はLP尽きずにクイックタイム連鎖を継続できます。

これ、緑にできなければ、エルマン(LP18)やダウド(LP17)を加入させて、ロザ術にするでもギリ回せるかなと思います。ただそれでもギリギリです。

最後に武器をどのくらい持たせるか、です。これは使わせるつもりの技のEP消費見て、ターン数的に武器何本要るかを試算しました。

ホーク、ディアナが一番EP消費緩かったです。

シフのアッパースマッシュがどうしてもEP消費1が最低でも持っていかれるため、彼女が全ターンアッパースマッシュうったとすると、両手大剣1本だと足りないことになるので、2本必要。

クローディア、ジャミルがロザ術の得意武器じゃないものを持たせてる関係で、一番EP消費が激しく、クローディアに弓3本、ジャミルに細剣3本持たせることになりました。また武器が切れたときの保険として、棍棒を1本持たせてました。

なので、クローディアとジャミルの武器欄には全く余裕がない状態でした。このゲーム、武器欄が4つしかない(妙薬などのアイテムも武器扱い)っていうのも、絶妙にゲームシステム調整効いてるんですよね。

時止めて殴る以外のターンの解説

1ターン目で妙薬→幻体→初手クイックタイム、2ターン目で聖杯→クイックタイムです。

僕のパーティーだと、バトル開始時にホークとジャミルが初期BPが高いので、クイックタイムが発動できるので、どちらでもいいですがジャミルにうってもらいます。

1ターン目は順番指定して、ホークがディアナに妙薬使って、BPをマックスに。その次にBPマックス状態で幻体。3人目、4人目の行動者は何してもよく、5人目をジャミルにしてクイックタイム。

ホークが妙薬係なのは、ジャミルにはクラス適正のない細剣を持たせている関係で、武器欄に余裕がなかったためです。

このターンは極サルの攻撃を受けなければいけないので、もしディアナ・ホーク・ジャミルがやられたらリセットです。

2ターン目はテキトーに3人行動してもらって、4人目ディアナに聖杯、5人目ホークにクイックタイム。

それ以降はクイックタイムを連鎖させて、ロザ術のBPが切れそうになったタイミングで聖杯撒きます。

理論上は毎ターン5,000ダメージ入るので、11ターンで第一形態を削りきれます。

第二形態になるタイミングでどうしてもクイックタイム切れるので、そこでまたお祈りタイムが入ります。ただここを乗り切れば、あとは26ターン同じことをすれば、第二形態も削り切れるはず。

実際の戦闘は臨機応変に

もちろん、この試算はめちゃくちゃな単純計算で、実際はこの通りにいきません。実際に戦ってみると、全然甘い計算でした。

第二形態の柱によるダメージ軽減が計算に入ってないことは気づいていて、その分マイナスがあるだろうな、という予想はありました。ただ柱に関しては、一回全部折れば、クイックタイム連鎖なので、ほぼ無視していいかなと思いました。

それよりも、第一形態のサルーインのディフレクトが思った以上に発動しました。体感だと、攻撃の半分ぐらいはディフレクトされてる気がしました。

ポジティブな材料としては、そもそも極サルのHP18万で試算してたのが、推定15万ぐらいしかなかったというのが大きいところでありました。

そして、龍陣が思った以上に発動して、連携効果によるダメージ上昇がありました。どのぐらい増えてるのか計算が難しくてよくわからないんですが、バカにならないダメージボーナスでした。

プラスもマイナスもあったので、結局試算とは全然違う戦闘内容になってます。

実況動画は、細かくカットは入ってますが、ターン丸ごとカットは入れてないので、暇な人がいたら何ターンかかってるか数えてみてください。

まとめ

というわけで、究極サルーインを倒すための戦術研究でした。この記事が何かの参考になれば幸いです。

(了)

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