永井荷風「ふらんす物語」
わたしの愛読書の一つ、
永井荷風の「ふらんす物語」。
この本のおかげで1900年頃、まだ馬車に乗っていた時代のパリの様子を覗き込む事が出来る。今よりずっと不便で、時間もかかり、なかなか行けなかったフランスに永井荷風先生は行かれ、その様子を本にされた。さぞかしその当時の日本人は夢のようなフランスの事をこの本から知り、思い巡らしていただろう、そう思っていました。
しかし、そうではなかったようです。
今日の日経新聞の「うたごころは科学する」のコーナーに永井荷風「ふらんす物語」についての事が、
なんとこの本、当時の政府により”発禁”とされていたとのこと。(明治42年日露戦争後の頃) 当時の日本人はこの本を読む事が出来てなかったんだ…。あー、もったいない。ほんとに窮屈な時代だったんだなあとあらためて思った朝でした。
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