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歌の収録で事件が発生。

本日ある事件が発生した。

それをここに書き連ねたいと思う。

思い返すだけで身の毛もよだつような事件であった。げに恐ろしや。

もしも落語家だったらこの話だけで生涯食っていけるかのようなそれは珍事でありで、またそれは恐ろしい話でありまする。

今回ある歌の収録ということでレコーディングスタジオに現れましたのが、ないとーという男。

過去に歌をリリースするもその歌唱力には一抹の不安あり。

事前に渡されていた音源を聴き込み、ボーカルと一緒に声をなぞるもついぞ満足のいく仕上がりにはならず当日を迎える。


集合場所のレコーディングスタジオに着くと、大勢の大人たちがすでに待機。

「大人が本格的に動いたら取り返しなどつかないと思え」とは古のことわざ。もう後には引けない状況なのである。

歌唱力には不安があるも大声とハッタリでその場を乗り越えて終わろうとはこの男の魂胆。表情だけは一人前である。

そしてマイクの前に立ちいよいよレコーディング。

練習の通り声を出せば大丈夫だ。

「1,2,3、スタート!」

しかし。事件は起きた。

「あれ。。、あれ!!!!全く歌えない。。。」


そう、なんと本番の収録ではボーカル音が流れないのである!!!!


おぉーマイゴッド!!!

やばい!!

練習ではあれだけボーカル音に導かれてなんとか音程が取れていたのに本番はまさかのリモートワーク!!お互い別々の道を歩みましょう状態!!

大人たちが見つめる中で俺は終わりを覚悟した。冷や汗がおでこからチラリ。

無理だわさ!俺ボーカルの音がないと何も歌えないのさ!ボーカルのどさくさに紛れてなんとか歌ってきた男には荷が重すぎた。

リズムや音程など皆無のないとーはまた最初から音程を叩き込まれなんとか歌い出す。

音源を別で聴きながら録音して、でもやっぱりズレてるのでやり直す。この作業の繰り返しに陥ることに。

そして当初の収録時間1時間30分予定を大いに通り越して、なんと3時間30もかかってしまうという怖い話。

本当に長い時間かかってしまい申し訳ないです。みんなクタクタになっていました。

ガイドボーカルは偉大なり。

果たしてこれがどんな曲になったのかはまたお知らせするのでお楽しみに!


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