ゼニスという怪物

 こんにちは、トロイの金馬です。

 皆様、デュエプレ新弾は楽しんでおられるでしょうか。第18弾カードパック「ゴールデン・ビクトリー」、その目玉種族といえばこの記事のタイトルにもなっている
 

神ゲー攻略より引用


ゼニス!!!!

 全員10コスト以上という暴力的なコスト、無色故に白を基調とした神話の神々のような風貌は見るだけで圧倒されます。

 さて、今回はそのゼニスを性能面は一度置いておいて、その背景から深掘りをしていきたいと思います。ゼニスという種族は、クリーチャー達の長い間積み重なった思想がクリーチャーとなったものです。

 このクリーチャー達に共通する特徴として「自己矛盾」が挙げられます。彼らは基本的に基となった思考から行動を行います。「○」の頂の部分ですね。例えばライオネルは「俺」の頂です。これは「誰もが主役になりたい」「自分こそが1番」という思考がゼニスになったものです。実際、その能力は大型のコスト踏み倒しであり、どんどんと自分自身を増やしていく戦法を取ります。ゼニスの目的は共通して世界を「無」にする事ですが、ライオネルは自我を「俺」に統一する事で世界を「無」にしようとしているんですね。

 さて、このライオネルが持っている矛盾とはなんなのか。ここからは僕の主観が大きく入る部分ですのでご了承ください。ライオネルが持つ矛盾、それは「皆んなを目立たせたい」という気持ちです。いわゆる配慮の気持ちですね。つまり、ライオネルは「自分こそが1番」と思いながら「皆んなを目立たせたい」という相反する2つの気持ちを持って行動しているという訳ですね。

 何故このような考えに至ったのか説明致します。「俺」の頂ライオネルはシールドのカードを全てトリガーにし、召喚で出てくると踏み倒しを行うという効果です。さてこの効果よくよく考えてみると、この効果のメインになるのは「何を踏み倒すか」になるんですよね。ライオネルを出した!出てきた!と思った時、両プレイヤーが注目しているのはライオネル、ではなくその踏み倒し先なんですよ。それがウエディングなのか鬼丸「覇」なのか、はたまたジャスミンなのか、全ての注目はそこに向いています。つまり、このタイミングでは全てのカードを目立たせることが出来るんですね。全ての頂点に「俺」を持つものが「他者」を目立たせる存在となっている。これこそが「俺」の頂ライオネルの持つ自己矛盾であると考えます。

 ライオネルは鬼丸「爆」との戦いを経てゼニスを裏切り真実の名に目覚めます。鬼丸「爆」というクリーチャーはそのリーダーシップ溢れる性格とは裏腹に、仲間の力に支えられて、そして支え返す能力をしています。それは全てを「俺」にしようとしながらも、誰かを支えたかったライオネルには決して無視できるものではないのでしょうか。

 以上、ゼニスの自己矛盾性について、ライオネルを例に説明させていただきました。テキストの強さだけではなく、設定を切り口として是非カードを考察してみては如何でしょうか。

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