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GNDバウンス

GNDバウンスはGNDの電位が揺れる現象である。
GNDバウンスによって引き起こされる電源の揺れによる動作不安定や、ケーブルから放射するEMIノイズの原因になる。リップルが原因のひとつであるが、特に同時スイッチングノイズ(Simultaneous Switching Noise)を原因に挙げることが多い。
信号がスイッチングするとリターン電流がGNDを流れるが、同時に多数の信号がスイッチングすると、リターン電流はその和となる。そしてGNDパターンが持つインダクタンスにより電位の変動が起きる。
対策としてはGNDを大きくし、またアースの経路を考えて強化する。
電源GND経路をパスコンを用いて短くする手法もある。よく小容量のパスコンを電源端子近くに置く、なぜなら共振周波数が高い、と言われている。間違いではないが、EMIが0.3M~1GHz(と1GHz~6GHz)の測定であるのに対して、パスコンの共振周波数は高くても数十MHz前後でしかない。
それより、配線のインダクタンスが共振周波数を小さくしてしまう効果の方が大きい。ポイントは小容量のパスコンほど電源端子と低インダクタンスで配線することである。

(2024.1.18追記)
GNDバウンス(電源バウンス)はケーブルから放射するEMIノイズの原因になるが、ほかにも電磁波放射の原因があり、対策がある。より効果的であるため以下に2点補足する。
・コネクターに繋がるパターンと異なるパターンとのクロストーク
・浮遊容量による見えない電流ループ

・コネクターに繋がるパターンと異なるパターンとのクロストーク

(書き途中です、ごめんなさい)

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